Amazonが提供を計画している、「ドローンを使って注文してから30分以内に商品を配送する」という画期的なサービスが「Amazon Prime Air」です。記事作成時点でアメリカとイギリスで試験が行われているAmazon Prime Airのうち、イギリスでは100人以上の従業員がすでに退職し、プロジェクトが崩壊しつつあると報じられています。

Amazon's drone delivery team 'collapsing,' losing over 100 workers

https://nypost.com/2021/08/03/amazons-drone-delivery-team-collapsing-losing-over-100-workers/

Amazon's delivery drone plans are reportedly crashing - SlashGear

https://www.slashgear.com/amazons-delivery-drone-plans-are-reportedly-crashing-03685152/

Amazon Prime Airは「ドローンを使って注文から30分以内の配送を目指す配達サービス」として、2013年に発表されました。

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2014年には、すでにAmazon Prime Air部門での人材募集が始まり、フライトテストが始まっていると報じられました。

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そして、Amazon Prime Airに使用するドローンについて、アメリカでは2020年8月31日にようやく連邦航空局(FAA)の認可が下りたことが報じられました。

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Amazon Prime Airのドローン配送システムは、アメリカと同じくイギリスでも実験されていました。2015年11月には人気番組「トップ・ギア」の元司会者だったジェレミー・クラークソン氏によるAmazon Prime Airの紹介ムービーが公開され、2016年からイギリスでもドローン配送のテストがスタートしていました。

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しかし、WIREDによれば、Amazon Prime Airの従業員100人以上が退職し、残った従業員の多くも他のプロジェクトに移ってしまい、イギリスでの事業が一部閉鎖されているとのこと。

Amazonの内部関係者によれば、イギリスでのAmazon Prime Airのプロジェクトは2019年後半から崩壊しはじめていたとのこと。当初ドローンチームは3つのチームに分かれていましたが、各チームの管理職が1年以内に退職するケースが続き、人事が混乱していたそうです。

その結果、プロジェクトマネージャーにAmazon Prime Airのことを何も知らない人物が任命され、業務内容の基本的なことにも答えられなかったり、従業員が朝からデスクでビールを飲んだり、新しくやってきた派遣社員のスタッフにドローンについて一からトレーニングする必要があったりと、プロジェクト内でも問題が多発していたとのこと。

内部関係者は「より経験豊富な労働者は、沈没する船から逃げるネズミのように、プロジェクトから離れていきました」と証言し、「私が働いていた時には、すでにAmazon Prime Airのプロジェクトがスタートして何年も経っていましたが、Amazon Prime Airが軌道に乗ることはありません」とコメントしています。