新型コロナウイルス感染拡大の勢いは止まらず、2021年4月12日から、東京都と京都府、沖縄県で「まん延防止等重点措置」が始まった。

東京都では、「都県境を越えた不要不急の外出・移動の自粛。特に、変異株により感染が拡大している大都市圏との往来の自粛」や「混雑している場所や時間を避けて行動すること」などが都民に向けて要請されている。

しかしツイッターでは13日、14日の午前中に一時「満員電車」が日本のトレンド入り。「もう密着どころやない」「キツい」などと、嘆く声が相次いだ。

「東京も第4波が間違いなく来るなって思いました」

4月14日の午前中には「満員電車」というワードを多くのユーザーが話題にしている。

「都内」のツイートに限定しても、こんな声が。

「都内満員電車は今回の宣言解除から完全に戻ってる」
「毎日フツーに満員電車で都内に通勤してるよ」
「職場が都内だから仕方なく、明日もマスクをして満員電車で通勤です」
「都内電車は以前の満員電車に戻っていて、布マスクやウレタンで咳くしゃみのオンパレード」

なかには、混雑した改札の光景を写真付きでアップする人も。

こちらはツイッターユーザーの生姜たけしさん(30代男性、東京都在住)が、14日の午前8時15分頃、西武新宿線・田無駅で撮影した写真。マスク姿の通勤客や学生たちで混雑する改札前を収めた一枚で、この光景とともに、

「朝飯食いに駅の方きたら久しぶりの平日休みでこの時間は通勤、通学の人でごった返してるの忘れてた

皆朝から満員電車大変やな

東京の満員電車って地方の人が思ってる満員電車とはレベチやからねもう密着どころやないやん?前にキスするんかくらいの距離感になった時あるwwww」

と呟いている。生姜たけしさんは、Jタウンネット記者の取材に、

「これは東京もすぐに大阪のように1000人こえて第4波が間違いなく来るなって思いました」

と答えた。彼によると田無駅は21年3月の緊急事態宣言解除後から「常にこれくらい混雑」しているとのこと。「緊急事態宣言中はやはり多少人は減ってたと思います」とも語った。

また出社していた記者の同僚にも話を聞いてみると...。

4月14日の8時半頃、JR中央線・荻窪駅から電車を利用したというEさんは、

「コロナ禍前よりは空いているけど、それでも席は満席だし、つり革も埋まっていました。身体は人と密着するし...」

と振り返る。13日の19時頃に副都心線・新宿三丁目駅から電車に乗ったSさんによると、車内は「コロナ禍前と変わらないくらい、おしくらまんじゅう状態だった」。

筆者も13日の7時半頃、JR新小岩駅(東京・葛飾区)から電車を利用。乗車した車両は満席で、つり革はほとんど埋まっていた。

国民に向けて新型コロナウイルス感染症の対応に関した情報を発信する、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室の公式サイトには、首都圏と関西圏を対象にした駅の利用状況の推移を示したグラフが掲載されている。

テレワークや時差出勤を呼びかける前の数値......20年2月17日の週の特定の平日の自動改札入場者数を「100」とし、2月26日以降の平日、朝7時半から9時半の間の1時間で、各駅の利用者が最も多い時間(ピーク時間)帯の「自動改札出場者数の減少率の平均値」を、「首都圏」と「関西圏」の2本の折れ線グラフで表したものだ。

対象となったのは、首都圏と関西圏のJRと大手民鉄の主なターミナル駅。

首都圏の駅利用状況を見てみると、1回目の緊急事態宣言が発令された20年4月7日頃までには、呼びかけ前の30%台までグッと下がる。ところが緊急事態宣言が解除された5月25日前後から、数値はグングン伸び、一時70%台にまで戻る。

その後、一時的に数値が下がることはあるものの、ほとんどは60〜70%台を推移。一都三県では21年1月8日から3月21日まで2度目の緊急事態宣言が出されていたが、そのころの数値もおおむね60%台だった。

そして、解除後。数値はクッと上昇し、4月5日週には77%にまで戻っている。

コロナ禍以前と比べれば数値は減っているが、この数週間で駅を利用する人が増えているのは事実。

「まん防」開始以降のデータはまだ出ていないが、連日「満員電車」がトレンド入りするほど、人々は電車の混雑を感じているようだ。