口の中に魚が飛び込んでくる状態に興奮気味のサメ(画像は『Philomena Nona 2021年3月26日付Facebook「Murray Island, Torres Strait」』のスクリーンショット)

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豪クイーンズランド州のマレー島にて撮影されたのは、波打ち際に集まった大量の魚を頬張る複数のサメの姿だった。無数のご馳走に人々は網や釣り糸で魚を捕まえているが、サメたちは興奮気味に食事を楽しんでいる。『9News』などが伝えた。

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驚きの映像が撮影されたのは、オーストラリア大陸の北端にあるヨーク岬とパプアニューギニアの間にあるトレス海峡諸島の1つ、マレー島の浜辺だ。フィロメナ・ノナさん(Philomena Nona)が先月26日にこの動画を撮影したという。

動画には岩とも思える黒い影が波打ち際に映っているが、これは全て打ち寄せられた魚だ。よく見ると小さな影が素早く動く様子が分かる。釣り竿で魚を捉えようとしている男性のすぐそばには、大きなサメが魚を喰らっている。

その近くでは別の男性が岩の上に立ち、糸を垂らして魚を釣ろうとしているが、男性はいとも簡単に1匹の魚を釣り上げた。この光景は広い範囲にわたって続いており、少し離れた場所では複数のサメが一列に並んでご馳走を頬張る姿があった。

普段は厳しい自然界で必死に食料を調達するサメたちだが、いくら食べても無くならない大量の魚には口だけ動かして食事を堪能していた。

サメが近くにいない場所でも魚の群れは沖の方に戻ろうとする動きは見せず、地元の人たちはこの機会を逃すまいと網や釣り竿を持ち出して魚を捕獲している。

フィロメナさんが投稿した動画は13分ほどあり、時間が経過するにつれて徐々に魚の数は減っているようだが、それでも相当な数の魚が波打ち際に取り残されていた。

突如として現れた大量の魚に大喜びする人とサメの姿を捉えた動画はネット上で大きな話題を呼んでおり、人々は「すごい光景だな。釣りにはいいけど泳ぎたくはないね」「目の前で見てみたいよ」「こんなにサメが近いのに、気にせず釣りを続けている人々に驚きだ」といった声を寄せている。

ちなみにこのサメは、普段は海底付近をゆっくりと泳ぐコモリザメ(Nurse shark)だったという。体長は最大4メートルと大きいながらも人間を襲うことはほとんど無いと言われており、地元の人々はこれを理解していたので近くにサメがいても動じなかったようだ。

画像は『Philomena Nona 2021年3月26日付Facebook「Murray Island, Torres Strait」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)