令和元年(2019年)夏期における(PDFファイル)水難事故は461件で、水難者は594人、うち死者・行方不明者は239人でした。水難事故の件数自体は減少してきていますが、まだまだ多くの人が事故に巻き込まれており、犠牲者の中には子どもも多く存在します。ギリシャでも、両親が少し目を離したスキにユニコーン型の浮きに乗った4歳の女の子が沖に流される事件が起こりました。

Little girl drifts out to sea on inflatable unicorn

https://nypost.com/2020/08/25/little-girl-drifts-out-to-sea-on-inflatable-unicorn/

少女がのっていたのは、以下のようなユニコーン型のボート。浮輪のように空気を入れて膨らませるタイプです。



実際に救出された時の様子は以下のムービーから確認できます。

4-Year-Old Girl Rescued From Runaway Inflatable Unicorn - YouTube

少女が発見されたのはギリシャのパトラ湾。



女の子は海辺で遊んでいたそうですが、両親が目を離した少しの間に視界から消えてしまったとのこと。慌てて両親が港の警備隊に報告し、当局から地元のフェリー「Salaminomachos」のキャプテンへと連絡が入ったとのこと。近海を運行していたフェリーが捜索を行ったところ、ユニコーンにのった女の子が海をただよっている様子が発見されました。以下がその時の様子。フェリーの遠くに白い点のようなもの見えます。



だんだん近づくと……



女の子がユニコーンにしがみついているのがわかります。



救出している距離に。手前の男性はロープを持っているのがわかります。



無事女の子を救出。ユニコーンも回収されました。



「アンティリオ港に近づいた時、当局から女の子が近郊のビーチから流されたと連絡を受けました。こんなに小さな女の子だとは予想していませんでした」と船のキャプテンであるGrigoris Karnesis氏は当時を振り返っています。「彼女は恐怖から震えていました。この時の潮の流れはすごく速かったんです。私は小さな浮きに影響しないように船を近づけ、波の影響を受けない位置に停留させました。浮きが沈んでしまったら大変ですから。そしてゆっくりと、子どもを救出しました」とのこと。フェリーのクルーたちは両親に引き渡すまでの間、おかしな顔を作ったりして女の子の恐怖を和らげていたそうです。



なお、このフェリーは女の子を救出する少し前に、マットレスに乗って漂流していた男性を救出していたそうです。