新型コロナウイルスでの休校にも負けない教育体制を! GIGAスクールパックが実現する「教育現場でPCを文鎮化させない」ICT活用

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●政府の「GIGAスクール構想」に向けたPCパッケージを開発
レノボ・ジャパンとNTTコミュニケーションズは「GIGAスクール構想」に向けた新パッケージ「GIGAスクールパック」を共同で開発しました。

GIGAスクール構想とは、政府が推進する5カ年計画で、
・小中学生向けに学習者用PCを1人1台用意
・クラウド活用を前提としたネットワーク環境の整備
これらを義務教育機関へ向けてまとめたものです。

小中学校では2020年度より、論理的思考力の養成やPCの活用力向上を目的としたプログラミング教育が必修化されます。
GIGAスクール構想はそういった教育方針を支える計画として存在しています。
今回のGIGAスクールパックは、そうした計画に沿ったソリューションとなります。


これからの時代を担うデジタル世代の教育に向けたソリューションビジネスだ

具体的には、以下のようなパッケージ内容となります。
・レノボ・ジャパン:GIGAスクール構想の標準仕様に準拠したPC 4機種をラインナップ
・NTTコミュニケーションズ:授業支援システムや学習コンテンツをパッケージ化したアプリ「まなびポケット」と端末管理ツールの提供

用意されるPCは、学習環境や活用用途に応じて、
・画面回転型 2in1ノートPC
・タブレット
これら2形態、全4機種から選択できます。

OSも
・Chrome OS
・Windows 10 Pro 64bit
これら2種が用意されます(機種とOSの組み合わせは固定)。

端末価格はいずれも4万円台から5万円台となっており、学習教材向けとして大きく価格を抑えた仕様です。


子どもが扱う端末として、高い耐衝撃性なども備えている

提示された5万円前後という価格は端末のみの価格ですが、運用コストに関しては「今後検討していく」とする一方で、
現在世界で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症問題に関連し、学びポケットと一部コンテンツについて5月31日まで無償提供するとしています。


休校が続く教育現場に向けた支援の輪が広がっている


●教育現場で「文鎮化」しないPC活用を模索する
GIGAスクール構想では、子どもたちのデジタル教育およびプログラミング教育の推進以外にも、教育現場のICT化を支援するという側面があります。

日本の教育現場のICT化率や情報端末の利用率は、世界の主要先進国の中でも最低クラスです。
これまでも教育現場では、幾度となくPCの導入や活用が試されてきました。
しかし、子どもたちを教育する側のPC技術の教育やサポートが行き渡らず、「学校内で文鎮化してしまった」(NTTコミュニケーションズ 菅原氏)と言います。

そこで本パッケージでは、PCの販売だけではなく簡単に扱えるアプリ・ツール類を組み込んだ状態で提供することで、教育者側が迷わないソリューションを目指しています。


これまで教育現場に導入されてきたPCの多くは、有効活用されることなく埃を被り続けてきた

またGIGAスクールパックの導入は、不登校などへの対策としても有効であると菅原氏は語ります。

プレゼンでは、「朝の会」などで授業支援システムを活用し、不登校となってしまった子どもたちも自宅から参加できる環境を作って学校との関係性や距離感を縮め、端末とツールを通じてコミュニケーションを深めていくことで再び登校できるように支援し、成功した事例などを挙げていました。


学校内だけではなく、不登校となった子どもたちの支援にも活用できる点は新たな可能性と言える


●感染症に負けず、未来の日本と世界を作るために
世界中が新型コロナウイルスの蔓延に苦しむ中、教育現場もまた大混乱の只中にあります。
3月24日には萩生田文部科学大臣が新学期からの学校再開に向けたガイドラインを発表しましたが、具体的な再開基準に関しては各自治体および教育委員会などに判断を委ねるとしており、依然不透明なままです。

このような非常事態へ直面するにあたり、本パッケージのようなICT教育ソリューションの活用が、これまで大きく進展してこなかったことが非常に悔やまれます。

GIGAスクールパックでは、学習内容や子どもたち1人1人の進捗度合いを視覚化できるだけではなく、自宅にいても教師のアドバイスを受けられたり、学校にいるのと同じ授業(プログラム)を受けられたりと、大きな恩恵があります。
それは前述した不登校の子どものみならず、こうした感染症などによって学校が閉鎖された場合にこそ威力を発揮するものです。

学校閉鎖や学級閉鎖は、新型コロナウイルスだけが引き起こすものではありません。
毎年流行するインフルエンザでも恒例のように起きている事態であり、その度に子どもたちの教育は中断されているのが現状です。

この非常事態にただ窮するのではなく、逆に絶好の契機であると奮い立ち、教育現場のICT化とその教育の推進を推し進めるべきではないでしょうか。
世界と、そして日本の未来を作る子どもたちへ、今できることを全力で行っていく時が来ていると感じます。


執筆 秋吉 健