【写真を見る】「ラーメン(ニンニク入り)」(800円)。ノーマルサイズでも麺の量は370g! 初心者は「少なめ」(750円)がベターだが、そちらも270gとかなり多い/(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子

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醤油豚骨スープ&極太麺に、山盛りの野菜や分厚い煮豚などが豪快に乗るG(ガッツリ)系ラーメン。そんな人気ジャンルに、新たな注目店が登場した。それが、2019年10月8日に横浜市・反町にオープンした「MEN YARD FIGHT」だ。オープンから3か月が経過した今も行列が絶えない。

スープは豚骨100%。大量のゲンコツや背ガラなどを強火で炊き上げ、濃厚な旨味を抽出している/(C)KADOKAWA 撮影= 松本順子

■ 超濃厚スープと極太麺の最凶タッグ

基本のメニューはノーマルの「ラーメン」(800円)、タマネギ入りの「たまラーメン」(900円)、エビペーストを加えた「えびラーメン」(1,000円)。

スープは豚骨100%で、ゲンコツや背ガラなどを強火でガンガンに炊いている。骨の髄から旨味が溶け出したスープはガツンと濃厚。こってりとした味わいだが、醤油ダレはほんのりと甘く、たっぷりの茹で野菜で中和もされてくどさはない。

丼の上でひと際存在感を出しているのが煮豚。バラとウデの2種で、ともに大きな塊肉。バラはほどよい脂身が付いていて、しっとり柔らか。一方のウデも柔らかいが、肉質もしっかりで噛むほどに肉の味が増していく。

そして最大の特徴が麺。店内で毎朝打つ自家製で、G系の王道であるオーション(強力粉)100%。うどんのような極太だが、食感は似て非なるもの。バキバキとした力強さがあり、噛み切るのにかなり苦労する。しかし何度も咀嚼(そしゃく)していくうちに口の中で小麦の風味が広がり、その食感・味わいがクセになっていく。

野菜・ニンニク・アブラのコールもOK。多め・普通・少なめ・なしからそれぞれ選べる。さらに「辛ニラ」や「チーズ」(各100円)などのトッピングも豊富なので、自分好みの組み合わせで楽しもう。

【ラーメンデータ】<麺>極太/角/ストレート <スープ>タレ:醤油 仕上油:背脂(有無を選択) 種類:豚骨

■ 店長は取材拒否の超有名G系店の出身

この凶暴な一杯を作り出したのが、店長のペニオさん。熱狂的なファンを抱える、県内の超有名取材拒否店で約7年間修業し、同店の店長も務めた。退職後は、兄弟子の「ラーメン ゼンゼン」(川崎市・武蔵新城)を手伝いつつ、独立の準備をしていたところ、G系好きのオーナーに請われ、「MEN YARD FIGHT」をオープンさせた。

ぺ二オさんが新たな店を立ち上げることは、旧店時代の常連客の間で広がり、オープン直後から瞬く間に人気に。今も連日開店時間の前から長い行列ができ、材料切れで早じまいする日もある。

また、人気の秘密はそれだけでない。G系のラーメン店というと男臭いイメージがあるが、店内は洗練されたオシャレな空間。女性一人でも利用しやすいのも支持される理由のひとつだ。

今後は、券売機のボタンで待機中のつけ麺の登場が待たれるほか、2019年11月にはタピオカのトッピングをゲリラ的に販売するなど、遊び心のある仕掛けも見逃せない。店の公式ツイッター(@menyardfight)を随時チェック!

取材・文=河合哲治郎/撮影=松本順子(横浜ウォーカー・横浜ウォーカー編集部)