連覇を阻止された浦和レッズ【写真:高橋学】

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Honda FC後半に2ゴールを挙げて浦和の連覇を阻止 準々決勝では鹿島と対戦

 天皇杯のラウンド16でJFL勢で唯一の勝ち残りとなったHonda FCが前回王者の浦和レッズに2-0で勝利。

 ジャイアントキリングを成功させてベスト8への切符を手に入れた。

 浦和は直近の公式戦で2試合連続の出場停止だったDFマウリシオとGK西川周作以外は、リーグ戦などで出場機会を減らしているメンバーが多く起用されるスタメンで、ユースから昇格1年目のFW池高暢希が公式戦デビューとなるようなターンオーバー要素の強いメンバーで臨んだ。立ち上がりからピリッとしない内容になった浦和は、Honda FCに攻め込まれる時間帯も長くなる展開で試合が進んだ。

 その一方でHonda FCは浦和の最終ラインを突破できる回数はほとんどなく、浦和のマイボール時の低調さと相まって決定機と言えるシーンが見当たらないまま前半を終了した。ハーフタイムに池高に代えてFW武藤雄樹を送り込んだ浦和は、後半に入って多少ビルドアップの質を高めたものの、攻撃の最終局面でクロスやラストパスの精度の低さが目立ち、両チームに大きな得点チャンスがないまま試合終盤まで進んでいった。

 すると後半38分、Honda FCのMF佐々木俊輝が右45度付近から縦に突破を許すと、シュート性のクロスをMF富田湧也がゴール正面で合わせて貴重な先制点。残り時間で追い込まれた浦和は一気に攻勢を強めたものの、逆に同41分には佐々木が再び右サイドを突破するとマイナスの折り返しをFW原田開が押し込んで大きな2点目を挙げた。

 浦和はアディショナルタイムにFW杉本健勇がPKをストップされるなど最後まで歯車は噛み合わず。Honda FCが2-0で勝利してジャイアントキリングに成功。浦和の連覇を阻み、準々決勝では鹿島アントラーズと対戦する。(Football ZONE web編集部)