”推し”への愛が爆発する来場者たちの”戦利品”(C)oricon ME inc.

写真拡大

 国内最大の同人誌即売会『コミックマーケット96(以下、コミケ)』(C96)が9日より東京ビッグサイトで開幕中だ。今回は会場がこれまでと同じ有明地区に加え、青海地区の大きく2ヵ所に分かれることや、初の4日間開催という点にも注目が集まっている。35度を超える灼熱の会場だが、世界規模のお祭りとあり、経済効果も数十億規模。歴戦の猛者たちに軍資金の詳細、その捻出方法などを聞いてみた。

【写真】爆弾ボディをおしげもなく……コミケと言えば、美女コスプレ!

 会場内で小さな袋を大量に所持している男性を発見。何かを聞くとブラインド商品(内容がわからない状態で販売)の『缶バッジ』だそうだ。「今日のメインはこの缶バッジ。6時から並んで、真っ先に48個購入しました。欲しいデザイン8種類中7種は自力ゲットしましたが、すでに10万円近く使ってしまったので、あと1種はトレードで手に入れたい」とのこと。

 また、別の男性が抱えていた大きな荷物の正体は『抱き枕』。「推しの抱き枕が1万円だったので、お買い得」とし、缶バッジ36個と合わせて数時間で15万円を消費したそうだ。「予算はボーナスを貯めた10万だったので、予算オーバー。しかし“推し”が写っていれば買ってしまうし、限定品だから壊れたりしたら嫌なので普段用と保存用の2つは必ず欲しい」と、力強く答えてくれた。

 コミケに初参加の友達を連れてきたというRYOさんは、今回は全通(4日間全参加)で、予算7万円。コミケ資金として毎月2万貯金しているとのこと。「今年は予算を守るつもりですが、3年ほど前のコミケで大好きなアニメ『冴えない彼女の育てかた』のグッズが出まくったのでついつい買ってしまって14万円使ってしまった」とのこと。やはり“推し”の笑顔には勝てないと言ったところか。

 またRYOさんの友人には、夏冬全通は当たり前。1日10万以上もザラで、毎回30万以上使う猛者がいるとのこと。「今回は4日間開催なので40万以上使うのでは。実家暮らしは強い!」とRYOさんが話すように、やはりお金を貯めやすい実家暮らしをして、コミケで散財するという来場者もいそうだ。

 高校生だという3人組は、それぞれ4日間で10万円が予算と話してくれた。「ガソリンスタンドや居酒屋のアルバイトでコツコツ貯めています。普段はそんなにお金を使わないので、コミケのためにバイトしているようなもの」とのこと。今日は缶バッジを10数個購入したものの、「ブラインドのため、まだ推しが出ていないので買い足そうか迷っている」そうだ。

 彼の友人の中には「高校生ながら1度のコミケで50万使ったという猛者がいる」と話してくれた。それもコミケのためにアルバイトでコツコツ貯めたとのこと。

 全体的に多かったコメントとしては「初日にして予算オーバー」。滋賀から来た予算2万円の男性は、「もう使えるお金がないので、残り日程は欲求との闘い」と話し、予算10万円の男性は「予算はすでにオーバーしているが、自分にとっての活力がつまっている場所。コミケがなかったら仕事も頑張れなくなっちゃうから仕方ない」と、後悔のない様子だった。

 また、予算の捻出方法としては、「ボーナス」という声が多かったが、バイト代や給料から半年間“コミケ貯金”しているという声も目立った。ここでの完全燃焼が、猛暑を乗り切る活力として生かされるに違いない。