厚生労働省は4日、埼玉県の70代女性がコンゴから帰国した後、38度以上の高熱を発症したことを発表した。患者の検体を国立感染症研究所で検査しているが、現時点ではエボラ出血熱の感染は確認されておらず、検査結果が陰性となることも十分にあり得るとしている。また、エボラ出血熱は発症段階で初めて感染力を持つとされており、患者が搭乗していた飛行機に同乗していた乗客の感染リスクは極めて低いと考えられるとのこと。

患者が7月31日にコンゴ民主共和国から帰国した後、検疫所において健康監視を毎日実施していたという。3日に発熱が確認され、現在は東京都の医療機関に入院。インフルエンザA型の陽性反応もあったという。厚労省は国立感染症研究所での検査結果が判明次第、公表するとしている。

◆エボラ出血熱とは
エボラウイルスに感染すると、2〜21日(通常は7〜10日)の潜伏期間の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状を発し、次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状があらわれる。
発症している患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染し、一般的には症状のない患者からは感染しないという。また、空気感染もしないとのこと。

エボラ出血熱の感染があり得る患者の発生について(厚生労働省HP)