アラベスMF乾貴士【写真:Getty Images】

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昨季途中にベティスから期限付き移籍 主力級の活躍にアラベスは好印象

 日本代表MF久保建英のレアル・マドリード移籍、同MF中島翔哉のポルト加入決定と、今夏の移籍市場は日本人アタッカーの移籍動向が非常に賑やかになっている。

 その一方で長年スペインの地で結果を残してきたMF乾貴士についても、昨季途中から期限付き移籍したアラベスが完全移籍での獲得を希望しているようだ。スペイン紙「AS」が伝えている。

 乾は昨夏、3シーズンにわたって在籍したエイバルからベティスへと移籍。シーズン開幕当初こそ出番に恵まれたものの、次第にベンチを温める機会が増え、今年の冬の移籍市場でアラベスへと期限付き移籍を果たした。結果としてこの選択が功を奏した。

 定位置だった左サイドだけでなく右サイドでもプレー。第26節ビジャレアル戦と翌節エイバル戦で2試合連続ゴールを決めるなど、主力級の活躍を見せた。アラベス側は好印象を持っているようだ。

「アラベスは後半戦をプレーした日本人選手、タカシ・イヌイに興味を持っている。彼はサッカー選手として、そして人間性の部分でもいいイメージを残している」

 また同紙は両クラブの現状についても言及。「ベティスは強化部と指導部が刷新されており、強化部がイヌイの将来について決断を下し、プレシーズンを始める必要がある」、アラベスに関しては「2列目、より絞ると右サイドハーフは人数が少ない。ブルギはケガを負っているし、パトリック・ツマシはバックアッパーとしての役割を担う立場だろうと」と、手薄なサイドハーフにうってつけの存在だと評価している。

 アラベスへの完全移籍となれば、乾はリーガ・エスパニョーラ5シーズン目となる。有望株がイベリア半島の地に集うなかで、円熟味を増すアタッカーの存在感も見どころになるだろう。(Football ZONE web編集部)