恋とは、どうしてこうも難しいのだろうか。

せっかく素敵な出会いをしても、相手に「また会いたい」と思わせない限り、デートにも交際にも発展しない。

仮に、順調に駒を進められても、ある日突然別れを突き付けられることもある。

しかし一見複雑に絡み合った恋愛でも、そこには法則があり、理由がある。

どうしたら、恋のチャンスを次のステップへ持っていけるのか、一緒に学んでいこう。

今回は仲も良いしデートも定期的にするのに恋人関係になれない謎という宿題を出していた。

あなたはこの宿題が解けただろうか?




真帆と出会ったのは、半年前に行った同期の結婚式二次会だった。

その二次会には可愛い子がたくさんいたが、中でも特に華やかで明るい真帆に、つい視線がいってしまったのだ。

そして僕の方から話しかけ、会話をしているうちに真帆も代々木上原在住だということが判明した。

「え、真帆ちゃんも代々木上原に住んでるの?」
「そうですよ〜。淳太さんもですか?」

家が近いと、一気に距離が縮まる気がする。近所だというのを口実に、僕は真帆をサラリとデートに誘うことができた。

「どの辺り?家も近いし、今度ご飯でも行こうよ」
「是非ぜひ!」

こうして、すぐにデートが実現した。真帆は可愛いし性格も良く、一緒にいて楽しい。

だが、僕はこの関係性にハッキリとした答えを出さないまま、半年間もズルズルと、一ヶ月に一回くらいの頻度でデートをしている。

この関係が何なのか?そして何故、僕が真帆を誘うのか?

それは、だたの僕のワガママなのかもしれない。


ダラダラと続いている“友達以上恋人未満”の関係の答えとは!?


解説1:最初は、“いいな”と本当に思っていた


すぐに決まった真帆との初デートは、お互いの家から近い所で雰囲気の良い『QUINDI』を予約した。

ワインが選べるのも楽しいし、この店なら間違いはないだろう。そして実際に、真帆はとても喜んでくれた。

「ここ、来たことあった?」
「ないです!前を通りかかる度に気になっていたんですよね〜」

そう言いながら、ショーケースの中からワインを楽しそうに選ぶ真帆。

-可愛いなぁ。

一生懸命ワインを選んでいる様子が可愛くて、僕は思わず、そう言いそうになってしまった。

「へえ、真帆ちゃんはイタリアワインが好きなの?」
「はい!淳太さんは何が好きですか?どれにしましょう」
「僕はそんなに詳しくないから真帆ちゃんの好きなのでいいよ!任せる」
「本当ですか?すごいワイン詳しそうなのに・・・そしたら、これはどうでしょうか?」

そんな会話をしつつ、僕たちは食事も楽しむ。




「真帆ちゃんって、絶対モテるよね?」

外見はもちろんのこと、中身まで可愛いのだから、これは男が放ってはおかないだろう。

「そんなことないですよ〜!淳太さんの方こそ。淳太さんは、彼女とかいないんですか?」

自分で言うのもなんだが、不自由はしていない。多分年収も、同年代の他の男に比べると多い方だし、身長もそこそこあって顔も悪くはないと思う。しかし、なかなか自分から好きになるような子が現れなかったのだ。

「それが今いないんだよねぇ。真帆ちゃんは?」
「あ〜実はちょうど、最近別れたばかりで・・・」
「え?そうなんだ!」

微妙な間があったものの、真帆の答えを聞いて僕は喜んでしまった。それなら、ちょうどいい。僕が入る隙もありそうだ。

「でも真帆ちゃんモテそうだから、競争率高そうだなぁ」

そう言いながらも、久々にじっくりと向き合いたいな、と思うような女性に出会えて、テンションが上がっていた。

結局この日はかなり盛り上がり、2軒目も行く流れとなった。お酒が入っていたこともあって僕たちの距離は近づいていき、店を出たときには、思わず真帆の手を握っていた。

しかし、その途端に真帆はパッと僕の手を振り払い、ささっとタクシーへ乗って帰ってしまったのだ。

「今日はありがとうございました♡またすぐにね」

好感触だと思っていたのにアッサリと振られた気分になり、少し落ち込む。

-そんな明らさまに嫌がらなくても・・・

少しだけ、僕の方からアプローチするのが怖くなってしまった。

そして今から考えると、この初デートの後から時間をあけずに、彼女の気持ちを確信できるような何かがあれば違ったのかもしれない。

しかしここから、僕たちの関係は友達以上恋人未満で続いていくのだ。


怖くなっただけではない。半年間も定期的にご飯へ行く意外すぎる理由とは


解説2:好きだけど、交際に至るまでではなくなってしまった


そこから、彼女とは定期的に食事へ行く関係が続いている。

会えば最高に楽しいし、癒される。だから月に1回くらいの頻度で真帆を食事へ誘うのだが、会っていくうちに、実は僕の気持ちには変化があった。

例えば、5回目のデートの時。前から気になっていた『sio』を予約すると、真帆はまた嬉しそうにしてくれた。




「毎回、良いお店をありがとう」

礼儀正しいし、こんな子を妻にしたら幸せな家庭が築けるのは目に見えているのに、そこから一歩踏み出すところまではいかない。なぜなら、何度もこうして真帆と会っているうちに、惰性が生まれてきたのだ。

最初に感じた“可愛いなぁ”という感情は、時間と共に薄れていく。初デートや2度目のデートの頃は、こんな可愛い子を彼女にしたいと確かに思っていたはずだが、今となっては初めの頃の情熱はなくなりつつあった。

「いえいえ。舌が肥えている真帆ちゃんだから、毎回店選びも真剣ですよ」

しかし、真帆は良い子だし食事へ行くと純粋に楽しめるので、こうして僕は定期的に誘っているのだ。

「あのさ、淳太くんは最近どう?」
「俺?相変わらずだよ。真帆ちゃんは?何かニュースある?彼氏できた?」

そう答えたとき、真帆の顔がさっと曇ったのがわかって、僕に何かを期待していたのだな、と悟った。

仮に、真帆に彼氏ができたらどうするのだろうか?

そんなことを自分にも問いかけてみる。きっとショックだし、こうして食事へ行けなくなるのは悲しい。

だが、絶対に引き止めたいかと言われるとそこまでではない気がする。段々と真帆に対する気持ちが自分でも分からなくなっているというのが本音だった。

初めは確かに好きだった。だが、彼女の気持ちが確信できないうちに、僕の熱が冷めてきてしまったのだと思う。つまり僕たちは、タイミングや気持ちのピークがズレているのだ。

最初のタイミングで何かがうまくいかず、そしてお互いのピークが違う時点で、僕たちはもしかしたら合わなかったのかもしれない。

そして、今こうして月に一回食事に誘っている理由は、単純に、今彼女がいなくて寂しいからに他ならない。大変真帆には申し訳ないが、現に、暇な休日に思い立ったように誘っている。

真帆の方からも毎日連絡が来るわけでもないし、食事へ行く前後は連絡が盛り上がるものの、それ以外の時は誰とどこで何をしているのか、僕からは不透明で見えない部分がある。所詮は、その程度の関係なのだろう。

男女の関係がうまくいくときは、もっと早いうちからトントン拍子に進むものだと思う。

本当に好きだったら、もっとガツガツいっている。
本当に進む関係だったら、とっくに何か始まっている。

だが、半年経っても何もないということは、この関係は今後もこんな感じで何も起こらないのだろうな、と自分では思っている。

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モテる女はここが違う!!