山本“KID”徳郁(写真:Getty Images)

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16日、格闘技イベント「RIZIN」は、WEB番組「RIZIN CONFESSIONS」#21を公開。7月9日に収録した山本美憂のインタビューを公開すると、美憂は癌による闘病を明かした弟・山本“KID”徳郁への想いを語った。

40歳を超えてなお、2年前からMMAに挑戦し、すでに5戦を戦っている美憂。自身の挑戦を近くで支えてくれたKIDについて「私がMMAを始めてからずっといるから。彼はともかくとして私が一緒にいないとダメ」などと話すと、「いつもインスタとかで『この技やったほうがいいよ』っていうのを送ってくれたり自分のカラダがキツいのに気にしてくれている」、「自分のためにやらないといけないのはわかるけど、一番は勝っていい試合して喜ばせてあげたい」と涙ながらに語った。

実際に7月29日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会で石岡沙織に勝利した美憂だが、その裏では試合のキャンセルも考えたという。「(KIDと)1秒でも離れたくないと思ってキャンセルしようと思った。で、ノリにも(試合を)延ばして9月にするって言った」と明かすと、「本人は最初『うーん』って感じでその場で終わったんですど、病院からメールがきて『やっぱり出ないとダメ』って。『ここで美憂は勝って勝ち癖つけないとダメだよ』って言ってくれて。『絶対勝てるから』って。それ聞いたらやっぱり自分を信じてくれているから。これは絶対何があっても出ようって」と言葉を続けた。

また「(KIDは)まだ(復帰を)諦めてないの?」と訊かれた美憂は、「全然、全然」と首を振ると「自分がもう必ず生きてリングに上がること。『美憂と一緒にRIZIN出たい』って言ってた。だから私もそれまで頑張らないといけないし、2人で同じリングに上がれたら。そのためだったら何でもやる」と話すと、「絶対有言実行だから、うちの弟は」とも。その上で「その日が来るのはわかってるから私が足を引っ張らないように毎日強くなって少しでも近付けるように」と意気込んだ。