【バレーボール】絶対王者・鎮西が誇る高校最強エース、敗れた相手も脱帽「1本も止められなかった」
インターハイ男子バレーボール3回戦、王者・鎮西に善戦及ばず敗れた日本航空
全国高校総体(インターハイ)のバレーボール男子の決勝トーナメント3回戦が29日、三重県内で行われ、第1シードで春高バレー王者の鎮西(熊本)が日本航空(山梨)を25-22、25-21の2-0で下し、8強に進んだ。日本航空は善戦するも初の8強進出はならず、チームの切り札的存在でナイジェリアハーフのエポックドロ・ケナン(2年)は高校NO1エース、鎮西・水町泰杜(たいと・2年)に脱帽しながらも、春高でのリベンジを誓った。
第2セットで一時はリードを奪うなど、王者を相手に一歩も引かない戦いぶりを見せた日本航空。しかし終盤にミスが出てじわじわ引き離され、最後はディフェンディングチャンピオンの前に屈した。
月岡裕二監督は悔しそうに振り返る。「やっぱり相手は試合巧者。(鎮西は)勝つ雰囲気を持っていますね」。一方で接戦を演じたことには、「やってきた方向に間違いない。緊迫した場面でミスが出てしまったが、そこを修正できれば、そんなに差はない」と手応えも口にした。
高校バレー界のスーパースター、水町は警戒していたが、やはり止められなかった。「あれだけのアタッカー。想定していた通りでしたが、気にし過ぎても仕方ない。打たれたら打たれたで、それ以外のところで何とかできればよかったんですが」と指揮官。水町を止める場面もあったが、ブロックの上から叩き込んでくるスパイクは強烈だった。
「リベンジできる機会が来たら、絶対に倒してやろうと思います」
日本航空の切り札として、第2セットでサーブ、スパイクと躍動したケナンも相手エースに脱帽した。「ブロックで1本も止めることができなかった。予想以上に高い位置から打たれた。もっと高さを出さなきゃいけない」。身長181センチで最高到達点330センチを誇るケナンだが、さらにその上をいく水町のアタックはストップできなかった。
父がナイジェリア人で、母が日本人のハーフ。生まれも育ちも日本で、英語教諭の父とは違って日本語しか話せない。父の母国を訪れたこともない。身体能力は抜群だが、母がバレー経験者で、父はスポーツとは無縁だったという。小学校2年からバレーを始め、181センチの身長はまだ成長中。半年後、春高バレーの頃にはさらにスケールアップしている可能性は十分だ。
同学年の絶対的エース・水町に対して、ケナンは闘争心を隠さなかった。「同じ学年であれだけすごいことができるという事は、自分もできると思う。もしリベンジできる機会が来たら、絶対に倒してやろうと思います」と力を込めた。
◇インターハイの男子バレーボールは7月27日より4日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。(THE ANSWER編集部)
