すべての「渡辺さん」「斉藤さん」の漢字(異体字)がどのパソコンでも表示できるようになるってフォント?
これにはどのような意味があるのか?
そしてフォントは対応しているのかなどについて、解説してみよう。
●いろんな斉藤さんや渡辺さんをパソコンでも入力できる?
人名を入力するときに困るのが、斉藤さんや渡辺さんだ。
「斉」や「辺」には、旧字などさまざまな異体字があるからだ。
実際、斉藤さんや渡辺さんなどの人名を入力したいと思っても、文字がフォントに含まれていないこともある。
従来、JIS漢字として広く使われているのは約1万字だ。
この中には、こうした異体字は含まれていないことがある。
実際、戸籍で使われている渡辺の「ベ」は11種類の文字がある。
なんと斉藤の「サイ」に至っては、60文字もあるのだ。
それに対して、コンピュータで規格化されているのは。
「べ」が、3文字
「サイ」が15文字
しかないのだ。
今回、文字情報基盤整備事業(IPA)が扱っているMJ文字集合の約6万字がISO規格として定められた。
この中には、戸籍統一文字の約5万6千字と住基統一文字の約2万1千字を含んでいるから、戸籍に登録されているあらゆる斉藤さんや渡辺さんの文字入力が可能になるというわけだ。
実際には、すでにIPAmj対応フォントとして、上記を含む約6万字を入力可能な「IPAmj明朝」などがある。
今回のニュースは、このMJ文字集合を国際規格のUnicode10.0とISO/IEC 10646:2017で規格化することが、正式に決まったということ。
これにより、これまでメーカーが独自に登録していた異体字なども、規格に沿うことで統一の文字コードから呼び出せるようになる。
今後はより多くの対応フォントが登場し、いろんな斉藤さんや渡辺さんも入力しやすくなるだろう。
※MJ文字情報一覧表は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の著作物です。
