ジャスティン・ガトリン【写真:Getty Images】

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英紙がガトリンの関係者が記者に薬物に関する提案を行ったと報道

 陸上の男子100メートルでウサイン・ボルト(ジャマイカ)の名ライバルとして知られるジャスティン・ガトリン(米国)。2017年の世界陸上でボルトを破り、自身2度目の金メダルを獲得したが、担当コーチによるドーピング疑惑が再浮上。これを受けてガトリン本人が自身のSNSで「彼をすぐ解雇した」とつづり、自身の関与を否定している。

 この問題を報じたのは、英紙「デイリー・テレグラフ」だった。ガトリンのコーチを務めるデニス・ミッチェル氏とエージェントのロバート・ワグナー氏が、陸上映画を作ると希望する映画会社関係者に扮する同紙記者に、薬物に関する提案をしたと報じた。かつて薬物違反で出場停止処分を受けた経験を持つガトリンは、自身のインスタグラムやFacebookですぐさま声明を発表した。

「自分はPEDを使用していないし、これまでもしたことがない。僕はコーチが今起きている告発に関係していることにショックを受けているし、驚いている。この件について知って、すぐに彼を解雇することにした。他の人々がこのような虚偽をすることを許せないので、全ての法的措置を机上に乗せることになる。これ以上のコメントはない。次からは担当弁護士に通してほしい。自分のファン、支持者に感謝する。 ジャスティン・ガトリン

 ガトリンはミッチェル氏を解雇するとともに、無実潔白を主張。今夏ロンドンで行われた世界陸上ではスタートラインに立つたびに大ブーイングを浴びるなど、ダーティーなイメージが定着しているだけに、今回の疑惑を晴らすために迅速な行動に踏み切った。

 一方、「デイリー・テレグラフ」紙によれば、ミッチェル氏は「私の現在担当するどのアスリートにも禁止薬物、それに似た物質を精通しているといったことはない」、ワグナー氏も「ドーピングには関与していない」と否定しているという。疑惑騒動は長期化しそうだ。(THE ANSWER編集部)