先日、ツイッターに「円形の歩道橋を見つけて滅茶苦茶テンション上がった。このフォルムはヤバい、興奮する」と、写真つきで投稿があり、その様子がカッコイイ、ライトノベルの小説に出てきそうと反響があった。

全国にどれだけあるの?

ツイートで紹介されていたのは岡山市を走る国道30号にある、十日市交差点。グーグルマップで確認すると、円形の歩道橋の下には、さらに円形の交差点があり、真上から見ると大小ふたつのリングが重なっているように見えた。岡山県の観光総合サイト「岡山旅ネット」に掲載されている地域情報リポーターからの投稿によると、

「メタリックなリング。なんだかSF映画の1シーンのよう。3か所(5方向)に取り付けられた階段から、地上6メートルの通路へ上れるのは歩行者だけ。自転車は上れません」

とある。

ツイッターの投稿を振り返ると、超レアものらしいのだが、いったい国内にどれくらいあるのだろう。

記者が調べてみると、まず、札幌市にあることがわかった。札幌市白石区菊水の「菊水歩道橋」は、1971年に設置された円周175.9メートルの歩道橋で、日本で最初に作られた円形の歩道橋だ。珍しい6又に分かれた交差点の上にかけられている。

横浜エリアでは2か所見つけた。ひとつは、新横浜駅前で2008年に完成した屋根付きの円形歩道橋だ。もうひとつは、横浜みなとみらい赤レンガパーク地区の「新港サークルウォーク」。こちらは楕円形で、夜にはイルミネーションでまた違う美しさが見られるという。

さらに探していくと、東京都八王子市にも。京王相模原線の南大沢駅西口側にある「南大沢輪舞歩道橋」だ。1995年にできたもので、「太陽と月の出会い橋」をコンセプトにデザインされている。グーグルマップで真上から見るとデザインがよくわかる。

minmseeさん撮影、Flickerより

そのほか、青梅市の川辺駅前には2008年に駅とタウンビルをつなぐために作られた「びっぐぷらむ」という名の円形歩道橋がある。名古屋市原一丁目交差点には、楕円形の歩道橋がかかっている。

探してみると、けっこう見つかった。


名古屋市の原一丁目交差点にある歩道橋(Oka21000さん撮影、Wikimedia Commonsより)

円形ではないが、大阪のあべのハルカス前にあるデッキ「阿倍野歩道橋」も上から見ると個性的な形だ。「abeno」の頭文字aを図案化した形状だそう。

秋の夜長にグーグルマップのバーチャル散歩で各地の歩道橋を探して回るのも楽しいかもしれない。