見たことある? 円形の歩道橋 探してみるとけっこうありそう
先日、ツイッターに「円形の歩道橋を見つけて滅茶苦茶テンション上がった。このフォルムはヤバい、興奮する」と、写真つきで投稿があり、その様子がカッコイイ、ライトノベルの小説に出てきそうと反響があった。
この前歩いてたら偶然円形の歩道橋を見つけて滅茶苦茶テンション上がった。このフォルムはヤバイ、興奮する。
— スイギン (@swi_gin) 2017年9月24日
調べてみたら日本に数箇所しかない超レアモノらしい。 pic.twitter.com/6MBkfU1f9F
全国にどれだけあるの?
ツイートで紹介されていたのは岡山市を走る国道30号にある、十日市交差点。グーグルマップで確認すると、円形の歩道橋の下には、さらに円形の交差点があり、真上から見ると大小ふたつのリングが重なっているように見えた。岡山県の観光総合サイト「岡山旅ネット」に掲載されている地域情報リポーターからの投稿によると、
「メタリックなリング。なんだかSF映画の1シーンのよう。3か所(5方向)に取り付けられた階段から、地上6メートルの通路へ上れるのは歩行者だけ。自転車は上れません」
とある。
ツイッターの投稿を振り返ると、超レアものらしいのだが、いったい国内にどれくらいあるのだろう。
記者が調べてみると、まず、札幌市にあることがわかった。札幌市白石区菊水の「菊水歩道橋」は、1971年に設置された円周175.9メートルの歩道橋で、日本で最初に作られた円形の歩道橋だ。珍しい6又に分かれた交差点の上にかけられている。
横浜エリアでは2か所見つけた。ひとつは、新横浜駅前で2008年に完成した屋根付きの円形歩道橋だ。もうひとつは、横浜みなとみらい赤レンガパーク地区の「新港サークルウォーク」。こちらは楕円形で、夜にはイルミネーションでまた違う美しさが見られるという。
さらに探していくと、東京都八王子市にも。京王相模原線の南大沢駅西口側にある「南大沢輪舞歩道橋」だ。1995年にできたもので、「太陽と月の出会い橋」をコンセプトにデザインされている。グーグルマップで真上から見るとデザインがよくわかる。
そのほか、青梅市の川辺駅前には2008年に駅とタウンビルをつなぐために作られた「びっぐぷらむ」という名の円形歩道橋がある。名古屋市原一丁目交差点には、楕円形の歩道橋がかかっている。
探してみると、けっこう見つかった。
名古屋市の原一丁目交差点にある歩道橋(Oka21000さん撮影、Wikimedia Commonsより)
円形ではないが、大阪のあべのハルカス前にあるデッキ「阿倍野歩道橋」も上から見ると個性的な形だ。「abeno」の頭文字aを図案化した形状だそう。
秋の夜長にグーグルマップのバーチャル散歩で各地の歩道橋を探して回るのも楽しいかもしれない。