『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』アジア合同記者会見

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銀河の愛されヤンキー・ヒーロー・チーム “ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー” が、東京にやって来た!

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過激な個性がぶつかり合う、ノリで結成されたありえないヒーロー・チーム、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のメンバーと監督が都内で記者会見を開催し、今作にかける想いや裏話をノリノリで語ってくれました。

この日登場したのは、クリス・プラット(スター・ロード/ピーター・クイル役)、ゾーイ・サルダナ(ガモーラ役)、デイヴ・バウティスタ(ドラックス役)、そして脚本・監督のジェームズ・ガン。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、日本のファンの熱気におどろき!

「日本の皆さんに本当にあたたかく迎えていただいて、ものすごく感激しています!」と語ったのは、ジェームズ・ガン監督。

「今回の来日で、ファンの熱狂と愛を全身で感じて、昨晩は興奮のあまり眠れなかったくらいです。

日本のファンの皆さんは、本当にいつも熱心にサポートしてくださいますね。

ありがとうございます!」

ガモーラを演じたゾーイ・サルダナは、「コンニチハー、ニッポン!」と日本語であいさつ。

「日本に来るたび、いつも素晴らしい思いをしています。

特に今作は、私たちにとっても特別な作品。

撮影中、とっても楽しんでこの作品を作り上げました。

みなさんも、同じように楽しんで頂ければ嬉しいです!」

「日本に来られてとても嬉しい!」と語るのは、ドラックス役デイヴ・バウティスタ。

「とても楽しい作品です。楽しんでくださいね!」と、笑顔であいさつしました。

やっぱりボケまくるクリス・プラット

ピーター・クイル役のクリス・プラットは、この日も超ハイテンション。

「コニチワー!」と元気いっぱいに挨拶。

前日に開催されたギャラクシー・カーペット・イベントでも、通訳さんをイジり倒していましたが、この日もやっぱりボケまくります。

「私の名前はミカ、通訳者です。

彼はお馬鹿なことばかり言うから、適当に解釈してください!」

と、通訳さんの気持ちを勝手に代弁。

「ここにいるメンバーは、みんなお馬鹿でどうしようもないアメリカ人ばかり!

映画だけはいい感じだよ!」

とボケて、詰めかけた報道陣の爆笑をさらいました。

気を取り直して、真面目に語り始めるクリス・プラット。

実は、日本にやってくるのは今回が初めてなのです。

「日本にはずっと来たかったから、こうして来られて本当に光栄です。

僕たちが誇りに思っている映画をお届けすることが出来て、とっても嬉しいよ。

是非、映画を楽しみに待っていてね!」

記者からの質問タイム

ここからは質問タイム。

ジェームズ・ガン監督は、2014年の前作に引き続き、今作でも脚本と監督を務めていますが、どのような想いを込めたのでしょうか。

「『前作が成功したから、今回はプレッシャーを感じませんでしたか?』とよく聞かれるんですが、私にとっては逆でした。

一作目では、『気に入ってくれるかな、大丈夫かな?』という不安があったのですが、今回は既に一作目を好いてくれるファンが世界中でたくさん待ちわびているんだというワクワク感の方が強かったんです。

だから、とても楽しみながら作ることができました。

キャストもスタッフも、撮影初日からテンション全開。

一番難しかったのはストーリー作りなのですが、みんな、私に沢山のインスピレーションを与えてくれました。

デイヴ(ドラックス役)以外はね!(笑)

冗談さ、デイブは自分にとってミューズ、女神みたいな存在だよ!」

前作に引き続き、ポイントはゴキゲンな音楽

さて、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』といえば劇中で印象的に流れる70年代のゴキゲンな音楽が何と言っても大きな魅力。

今回も、音楽の使い方には相当こだわっていたようです。

「音楽は前作に引き続き70年代のポップミュージックがたくさん。

自分ももともと70年代のポップミュージックが大好きだから、改めて何度も聴きながら脚本を手がけました。

この場面にはこの曲が合うなぁ、っていうように、脚本の時点で曲を想定して書き入れていきました。

また、撮影の最中にもシーンを理解できるよう、現場でガンガン曲を流していました。

『最強ミックス』は、ピーター・クイルと母親の絆を象徴するキー・アイテム。

だから、音楽はストーリーの一部であり、またストーリーのカギを握る重要な要素なのです。」

クリス・プラット「日本に住みたい!」

初来日となったクリス・プラットですが、日本の印象について尋ねられると、ちょうどそのタイミングでスタッフさんがグラスに水を注ぎにやってきました。

「まずはサービスが素晴らしいですよね」と笑いを取ります。

「今は桜が凄く綺麗ですね。

周りからは、一年で一番良いタイミングに来日したねと言われます。

日本は、皆さんが礼儀正しくてフレンドリーで、スタッフさんも熱心で一生懸命なので本当に感謝しています。

今回、妻と息子も同行しているのですが、今頃観光を楽しんでいると思います。

この素晴らしい国を家族で分かち合うことができて、とても嬉しいです。

それから、一家揃ってお寿司が大好きなんですよ。

私の暮らすロサンゼルスで食べるお寿司もなかなかイケてると今まで信じていたんですが、日本に来て本物のお寿司を食べてみたら、比べ物になりませんでした。」

クリスは、今回の来日でよっぽど日本が気に入った様子。

「正直、このまま日本に住み着きたいくらいです。

なんなら、このステージを寝床にしちゃおうかな!

だってここにはファミリーもいるし、みんなもファミリーだよ!」

キャスト、監督が語る『リミックス』こだわりと見どころ

前作に引き続き、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のセクシーな女暗殺者、ガモーラを演じたゾーイ・サルダナ。

「続編は緊張しました」と明かします。

「前作が親だとしたら、今回はその子供。

だから、子供として親を越えなければという気持ちがありました。

また、監督がどういうものを用意しているのだろう、もしも失敗したら、と心配な思いもありました。

でも、慣れ親しんでいる友人たちに再会し、リハーサルに挑んだ時、今回は前作よりももっと良くなりそうだと実感したんです。

とても愉快で、ハートもたくさん詰まっているという思いがあって、撮影が始まるまで待ちきれなくなりました。」

撮影開始前からテンションMAXの状態であったことを明かしたゾーイ。

でも、撮影は楽なことばかりではなかったようです。

「初日は午前2時半に起きて、4時間かけてメイクに挑みました。

これは良いことではなかったですね…。

でも、そこで完ぺきな衣装を着て現場に入ってしまえば、なんて私たちは幸せなんだろうという気持ちになれました。

このメンバーで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を完成させることができて、本当に幸せです。」

ジェームズ・ガン監督「デイヴは最高な男!」

ちょっぴり抜けてるマッチョな破壊王、ドラックスを演じたデイヴ・バウティスタは、WWEを代表するプロレスラー出身。

そのガタイはバッチバチで、実際に生で見るとカッコよくてド迫力です。

本当の強さを知っているからでしょうか、ドラックスの豪快なイメージとは違って、穏やかで柔和な印象があります。

「僕は、続編で二度目を演じる方が楽でしたね。

ジェームズ・ガン監督やメンバーの皆とまた仕事ができて、本当にやりやすかったです。

特に監督はドラックスに関して素晴らしい出番を沢山用意してくださいました。

セットに足を踏み入れた時は、贅沢な気持ちでいっぱい。

同じ役を再度演じるのは初めてだったけど、とても楽しかったです。」

そうデイヴが語り終えると、どうしても何かを言いたかったジェームズ・ガン監督が「一言言わせてください!」とコメントを挟みます。

「デイヴ・バウティスタは、宇宙で一番謙虚な男だよ!

ゾーイとクリスも同意見。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の目玉となります。

彼が発するセリフの全てが面白い。

世界で一番、一緒に仕事をしやすい男です。

僕は彼のことを心の底から愛してるんです!

超いいヤツで、ドラックスを演じられるのは全宇宙を探しても彼しかいませんよ!」

監督に超べた褒めされたデイヴですが、この間もニコニコおとなしい様子で、彼の人の良さが会場を包むようでした。

クレイジーなビジュアルへのこだわり

さて、今回の記者会見はアジア合同会見ということで、アジア各国から記者・レポーターが詰めかけていました。

記者からの質問では、英語も飛び交います。

インドネシアのメディアからは、視覚的にもぶっ飛んだ世界観を作り上げることの苦労についての質問が。

これに対しジェームズ監督は、「私はビジュアルから入るタイプなんです」と明かします。

「脚本を書く前に、まず絵コンテを書いていきました。

たとえばガモーラやネビュラが登場する戦闘シーンの全ショットは、ショット割から考えて書き上げていったんです。

"エゴ"という惑星のデザインについても、始めからイメージを固めて挑みました。

それから冒頭のシーン、グルートがダンスしている後ろで激しいバトルが繰り広げられているというショットは、高層から完成まで2年半もかかったんですよ。」

クリス・プラット「友達になるならトニー・スターク!」

続いてベトナムのメディアから、クリス・プラットに「もしアベンジャーズのメンバーと友達になるなら?」という質問が。

クリスは、

「たぶんトニー・スタークかな!

クールだし、カッコいいオモチャもいっぱい持ってるからね!」

と妄想全開。

「ジェット機に乗って、イケてる武器をぶっ放したいね。

それから、ロバート・ダウニー・Jr.とも友達になりたいですね。

たぶん、トニー・スターク並にリッチだから!」

キャスティングはデスマッチ?

お次は日本のメディアから。

「監督から演技のオーダーはありましたか?」という質問ですが、これにはまずジェームズ監督がマイクを取って語ります。

「彼らの役には、150人くらいの候補がいたんです。

そこから彼らにデスマッチをさせて、生き残った3人が無事役を獲得できたというわけなんです。」

これに対しゾーイ・サルダナは「お断りしておきますけど、私は20人くらいしか殺していません。

それに、死体は食べちゃったから証拠は上がってきません。

私、代謝はいい方なんです。」

とボケを被せた上でこう語ります。

「4時間もかかるメイクを毎日こなして、その過程でキャラクターに命を吹き込んでいきました。

童心に還るようで喜んで挑みましたね。

私は子供の頃からこういったキャラクターの物語を楽しんでいましたから。

こういう作品こそ、オスカー賞を取るべきだと思っています。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでは、役者として本当に試されました。

忍耐力を学ぶことができました。」

続いてデイブは、「監督は、仕事をやりやすい環境を作ってくれました」と明かします。

でも、こんな苦労もあったようです。

「撮影現場で、その場で思い浮かんだことを"こう言ってくれ!”と叫んだりすることがありました。

監督の急なオーダーに対応しなくてはいけないこともありましたね。」

クリス・プラットは「これが夢の仕事だったから、何を言われても無茶ぶりだとは思いません」とあっけらかん。

「スター・ロードことピーター・クイルを自分が演じられているというだけで超ラッキー。

辛いことなんて何もないです。」

『アベンジャーズ』と合流するガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

ところでガーディアンズ・オブ・ギャラクシーといえば、2018年公開のシリーズ集大成『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』にて、アベンジャーズらと合流、共に銀河最強のヴィラン、サノスに立ち向かっていくことが発表されています。

ただでさえ個性的なガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、アベンジャーズの面々とうまくやっていけるのでしょうか?

ゾーイ・サルダナは、「そうね、ロケット・ラクーンは付き合いに苦労しそうね」と微笑みます。

「マーベル・シネマティック・ユニバースの全員が集結してサノスと戦うんですよね。とても興奮しています。

実は今現在、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』のいくつかのシーンを撮影中なんです。

アベンジャーズの作品でありながら、ちゃんとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとしての個性やエッセンスもしっかり残っているんです。

いつもの私たちらしく、冗談を言いながら戦うというスタイルでアベンジャーズに登場していますので、お楽しみに」

と、次回作への期待も高めてくれました。

メンバーへのサプライズ・プレゼント! クリプラ「これ着て寝る!」

記者からの質問が全て出揃い、これにて今日の会見は終了…と思いきや、なんとキャスト・監督へのサプライズ・プレゼントが用意されていました!

この日のために作られた、オリジナルデザインのスカジャン。

背面には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を漢字で表現した「銀河守護団」の文字と、日本のグルートと言える盆栽をデザインした見事な刺繍が。

そして腕の部分には、事前にSNSでファンから寄せられた投稿を参考に作り出された、キャラクター名と監督の名前を表現した漢字の刺繍があしらわれています。

クリス・プラットのスター・ロードは「惑星君主」、ゾーイ・サルダナのガモーラは「我猛羅」、デイヴ・バウティスタのドラックスは「怒裸駆素」、ジェームズ・ガンは「持映夢頭願」。

メンバーにピッタリのクールなスカジャンをプレゼントされたガーディアンズ一同は大興奮。

クリス・プラットは

「すごくビューティフル!

もうこれからずっとこれ着るよ!

これ着て寝るもんね!

質感もソフトだし、すごくカッコいい!」

と大喜びです。

最後に監督は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を心待ちにするファンへのメッセージを熱く語りました。

「この作品には、3年間の人生の一分一秒の魂と愛を詰め込みました。

美しく、スペクタクルで、ちょっと奇妙な世界をたっぷりお楽しみください!」

■『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
5月12日(金)全国ロードショー
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2017

(撮影 / MezzoMiki)