港区仮氏事情:彼氏がいても保険が必要。より良い条件を求めて仮氏作りに励む29歳
「Dating(デーティング)」という英単語をご存知だろうか。
海外、特に米国の若い男女の間でよく使用される言葉だ。正式な恋人関係ではなく、カジュアルにデートやそれ以上の行為を楽しむ。いわば「検討期間中」が「デーティング期間」にあたり、米国では文化として成り立っている。
そこから真剣交際、結婚に発展することも少なくはないが、そこであっさり離れてもお互いに責任は負わない 。彼氏がいる訳ではないので、複数同時進行でも構わない。
前回は3人の男性を同時進行することにより心の安定を図っている33歳の婚活女子、百合に迫った。

<今週の港区女子>
名前:有香
年齢:29歳
職業:大手音楽会社受付
出身校:大妻女子大学
住まい:芝公園
家賃:11万円
趣味:アイシングクッキー作り
好きな言葉:一期一会
本命彼氏がいても仮氏は別口で必要
「付き合って約1年の彼氏がいます。中々好条件なのですが、もっと他にいい人がいるかも!と思っているのでお食事会の誘いは断らないし、周囲にもいい人いたら紹介してね、と言っています。」
細身で小柄な有香は、初対面でも男性の扱いがうまそうだと思わせる気質がある。他の港区女子から「すごい子がいるよ」と聞き、紹介されたのが有香だった。
麻布十番の『Eat more greens』に入ってきた瞬間に一目で有香だと分かった。ふんわりとした濃紺のAラインのスカートに白い半袖のニット、そして高過ぎないヒール。本人にその意図があるのかどうか分からないが、男性ウケをかなり意識した服装だと思った。
そしてその彼女の言う仮氏は別口で必要とは、どうゆう意味なのだろうか?
「今の彼氏に不満がある訳でもないし、このまま30歳になってしまった際には結婚してもいいかなと考えています。でも、世の中にはもっとお金持ちの人もいるし将来の伸びしろがありそうな男性で溢れていて…何より本命彼氏に何かが起こった時の保険が29歳には必須でしょ?」
20代前半からお食事会に積極的に参加してきた有香の周りには、所謂「食事会専用女友達」が非常に多いと言う。未だに結婚しておらず、お食事会を繰り返しているその仲間の数名からよく誘われるので出会いはまだまだ多い。
「他の人が大企業の社長ご子息と結婚したとか、海外でセレブ妻になったとか聞くと何だか許せなくて。今の彼氏より良い人がいないか常にアンテナを張り巡らせています 。」
焦る29歳、結婚の保険として随時キープしている仮氏とは!?
港区女子・有香の彼氏と仮氏
<彼氏>
名前:浩一郎
年齢:39歳
職業:IT会社経営
推定年収:8千万
住まい:赤坂のタワーマンション
「知人の紹介を通じて知りあった浩一郎は私にぞっこんって感じで。本人は私が他で仮氏を作っているなんて想像もしていないと思います。」
そう言って可愛らしく笑う有香の笑顔はまさに小悪魔という言葉が最適な表現だ 。
最近雑誌やTVでもたまに顔を見る浩一郎は、一見文句なしの結婚候補に見える。デートも『カンテサンス』や『かんだ』などへ連れて行ってくれるという。
普通の女子だったら大万歳の相手だが、一体何が有香を仮氏作りに走らせているのだろうか?
「浩一郎は本当に良い結婚相手。稼ぎもある程度あるし、彼でも十分なんです。でも、今の世の中ITなんていつ何があるか分からないし。浩一郎も良いけど、もっともっと上を見たい。」

<有香の仮氏>
名前:晃
年齢:31歳
職業:外資系金融
推定年収:4千万
住まい:汐留のタワーマンション
「晃は将来更に稼ぐ可能性がある。」
有香の話によると、優秀な晃は来年アメリカのニューヨーク本社に転勤する話も来ているという 。デートは『Two Rooms Grill』や『レフェルヴェソンス』など有香のツボを心得ているところも好条件の一つだとか。
「そして何より晃の方が結婚条件的に上。実家が広尾にあるお坊ちゃんでしかも次男。長男が近くに住んでいるらしいので結婚後も向こうのご両親の面倒を見なくても済むかなと。浩一郎は長男で、しかも実家が四国と遠くて結婚後少し面倒臭そう。」
どうしても30歳になる前に結婚したい有香は、かなり細かい条件まで加味して相手を見ている。
お食事会でもモテる有香はより良い条件、より良い稼ぎの人がいたらすぐに仮氏を変えている。そしてその仮氏が本命彼より良かったらあっさり立場逆転もあり得るという。
「現状仮氏は晃だけですが、もう一人位増やしてもいいかなと今考え中なんです。」
仮氏作りに励んできた有香が直面した最悪の事態…その驚くべき結論とは!?
彼氏と仮氏を楽しんでいた有香に思わぬ事態が発生
話を聞いてから数週間後、有香から突然連絡が来た。
「最悪のことが起こりました」と。
話を聞くと、仮氏である晃とデートしているところを有香が気づかない間に浩一郎の友達に見られており、浩一郎にバレてしまったと言う。一途だった浩一郎は有香が許せず、別れを切り出された。
「バッティングしないように、デート場所はかなり細心の注意を払っていたつもりだったのに…よりによって仮氏の晃じゃなくて、彼氏だった浩一郎の方に見つかったのは本当に予想外。」
仮氏という存在を作りながらも、本命彼氏の浩一郎の存在は大きかったようだ。浩一郎に何かあった時のために探していた仮氏だが、まさかの浩一郎にフラれるとは有香の婚活計画の中には全くなかった。それだけに、有香は意気消沈気味だった。
それでもやめられない仮氏作り
それから1ヶ月後。もう一度会った有香は以前の有香に戻っていた。
「今でも毎日お食事会に行くし、何なら参加する頻度が増えたかも。」

以前にも増して積極的に出会いと良い人を探している有香。その結婚したいという気迫は増しているようにも感じた。お食事会に行ったら他の女子が驚くほど男性を上手く転がす有香にとって次の候補を探すのは容易いこと。
そしてこの間に晃が本命の彼氏に昇格したのかと思いきや、晃は切ったと言う。
「晃よりもっといい人見つけちゃって。今はその人が仮氏。そして実はもう一人他に仮氏作りました。前回の反省を生かして候補は多くして彼氏は暫く作らないことにして。何より、港区婚活で勝つためには常に相手をアップデートして行かないとね。」
彼女がどうしても結婚しなくてはいけないと思っている30歳はもう目の前だ。
【これまでの港区仮氏事情】
Vol.1:33歳婚活女子。3人の男からの適度な愛が精神安定剤?
