がんばろう熊本!かつてロアッソに在籍し、現在は海外でプレーしている選手たち
4月15日午後9時26分頃、熊本県で最大震度7の地震が発生した。翌16日深夜には「本震」とみられる震度6強の地震が発生。九州地方では今もなお大きな余震が続いている。
5年前に東日本大震災を経験した筆者。先の見えない不安や余震の恐怖をイヤというほど体感してきただけに、「何とか熊本の皆さんを応援したい!」と思い、早速行動を開始した。
? スーパーにて熊本産の商品購入
この時期にスイカが食べられることに驚き。そして「スナックエンドウ」。スナップエンドウとはどう違うのか。スナックのように食べられるのだろうか。気になる…。
? 募金
仙台の中心街にて募金。募金箱の近くには多くの人だかりが。5年前は世界中の人々に助けられた身。今度は私達が、という思いは共通しているようだ。
? 記事執筆
熊本在住のフットボールを愛する皆さんの気が少しでも休まることを願い、「かつてロアッソ熊本に在籍し、現在は海外でプレーしている選手たち」の題で記事を執筆してみた。中には熊本サポーターでも思い出せない選手も登場するかと思われるが…。
電気が通じる環境が整っている方はぜひご覧いただきたい。また動画が再生出来ない場合を想定し、動画には解説コメントを付けている。ぜひ脳内イメージで想像し、環境が整い次第見ていただけたら幸いである。
山下訓広
◆熊本在籍期間
2009〜10シーズン
◆国籍
日本
◆生年月日
1986年5月29日生まれ (29歳)
◆ポジション
DF
◆現所属
ヤンゴン・ユナイテッド (ミャンマーリーグ1部)
流通経済大卒業後の2009年に熊本に加入したセンターバック。熊本では2年間プレーしたが、矢野大輔(現ロアッソ熊本フロントスタッフ)、チョ・ソンジンなどの壁に阻まれわずか3試合しか出場できなかった。
熊本退団後は活躍の場をシンガポールに移し、フィジカルの強さを生かしたプレースタイルが大きく開花。大柄な外国人FWにも負けない守備で「東南アジア屈指の日本人CB」」との評価を確立した。
http://www.ygnutd.com/index.php?pid=3&id=595&&news=article&&lang=myn
今年からプレーするミャンマーリーグ王者ヤンゴン・ユナイテッドでもディフェンスの中心選手として活躍。悲願のAFCカップ制覇を目指している。
ソン・イニョン
◆熊本在籍期間
2011シーズン
◆国籍
韓国
◆生年月日
1990年1月7日生まれ (26歳)
◆ポジション
MF/FW
◆現所属
ホーム・ユナイテッド (Sリーグ)
2011年に半年間熊本でプレーした大型FW。185cmの長身を生かしたダイナミックなプレーと右足からの豪快なシュートで2ゴールを記録した。
熊本退団後は当時韓国2部リーグに所属していた水原FCに在籍し、2014年からはシンガポール「Sリーグ」の名門ホーム・ユナイテッドに所属。当初は本来のFWとして起用されていたようだが、近年はボランチとしてのプレー時間が長いようである。
チョ・ソンジン
◆熊本在籍期間
2009〜11シーズン
◆国籍
韓国
◆生年月日
1990年12月14日生まれ (25歳)
◆ポジション
DF
◆現所属
安山警察庁サッカー部 (韓国Kリーグ2部)
2009年に高卒選手として熊本に加入し、約2年間プレーした韓国人センターバック。韓国人らしいフィジカルを生かした空中戦の強さには定評があり、熊本退団以降も讃岐、札幌など複数のJクラブで活躍した。
札幌退団後の2014年からは母国の名門水原三星に所属。レギュラー奪取とまではいかなかったが、貴重なバックアッパーとして重宝された。
今シーズンからは水原在籍のまま入隊し、韓国2部の安山警察庁サッカー部でプレーしている。
http://news.joins.com/article/19529216
※韓国メディアにて掲載された安山警察庁サッカー部の入隊写真。後列右上がチョ・ソンジン。
ジェフェルソン
◆熊本在籍期間
2013シーズン
◆国籍
ブラジル
◆生年月日
1988年8月31日生まれ (27歳)
◆ポジション
DF
◆現所属
スポルト・ボーイズ・ワルネス (ボリビアリーグ1部)
2013年に熊本に加入したブラジル人センターバック。193cmの長身を生かしたヘディングに期待が集まったものの、同年7月に退団した。
その後はかつて元鳥取のDFロイ・スミスとFWケニー・クニンガムが在籍したことで知られるボリビアリーグの強豪ザ・ストロンゲストに移籍。ジェフェルソンはその名の通りボリビア王者だったクラブと共に2014年のコパ・リベルタドーレスに出場し、予選グループで当時アトレティコ・パラナエンセに所属していた元ブラジル代表FWアドリアーノと対戦。この出来事は「これまで全く無名だったブラジル人選手がアドリアーノと対戦した」と母国ブラジルのメディアで大きく報じられた。
ボリビアでのニックネームは「エル・バギーラ」。ラドヤード・キップリングの小説で、ディズニーによって映画化もされた「ジャングル・ブック」に登場するクロヒョウがモチーフとなっているとのことだ。
2015-16シーズンからは同じボリビアリーグのスポルト・ボーイズ・ワルネスでプレーしている。
ウーゴ
◆熊本在籍期間
2013シーズン
◆国籍
ブラジル
◆生年月日
1986年1月6日生まれ (30歳)
◆ポジション
FW
◆現所属
フリー (前所属:KFティラナ)
2003年にブラジル代表としてU-17W杯で優勝した経歴を持つ早熟のストライカー。熊本へは甲府退団後の2013年8月に加入。大きな期待を集めたが結局1点もゴールを決めることができず、シーズン終了後に契約満了で退団した。
熊本退団後は岡山にも在籍したが、目立ったインパクトを残せずに退団。そして今年1月にはアルバニアリーグのKFティラナに加入。自身初の欧州リーグ移籍を果たしたものの、残念ながらここでも活躍できず、わずか1ヶ月で退団している。
Zgjidhet problemi, Hugo Almeida mbetet bardheblu https://t.co/kHo9RFTPA0 pic.twitter.com/94du7Q2Hfh
- KF TIRANA OFFICIAL (@kftiranaal) 2016年2月6日
※KFティラナでの彼の登録名は「ウーゴ・アウメイダ」。かつてポルトガル代表として活躍したFWと同じ登録名ということもプレッシャーとなってしまったのだろうか…。
ファビオ・ペナ
◆熊本在籍期間
2010〜14シーズン
◆国籍
ブラジル
◆生年月日
1990年8月27日生まれ (27歳)
◆ポジション
FW・MF
◆現所属
シロン・ラジョンFC (インド・Iリーグ)
2010年に弱冠18歳の若さで熊本にやって来たブラジル人MF。190cmの長身を生かしたボールキープが持ち味で、熊本では攻撃的MFの他にFWとしてもプレー。またブラジル代表MFカカに似た端正な顔立ちにも注目が集まった。
熊本退団以降は一旦ブラジルのクラブでプレーしていたが、昨年末にインド・Iリーグのシロン・ラジョンFCに加入。4月1日に行われたアイザウルFC戦では2ゴールを決める活躍を見せるなど、8番をつけ攻撃の要として活躍中だ。
※ファビオが2得点を挙げたアイザウル戦のハイライト動画。0:35〜のシーンではGKが弾いたボールを頭で、1:18〜のシーンではドリブル突破から右足でゴールを決めている。
ちなみに、ファビオが住むシロンはミャンマーとの国境に隣接するインド北西部の都市。4月13日にミャンマー西部で発生したM6.9の地震ではシロンでも大きな揺れを感じたとのことだ。
7 magnitude earthquake in India's North-Eastern border; strong tremors felt in Kolkata, Patna, Guwahati, Shillong pic.twitter.com/iiZ2nJSLij
- NDTV (@ndtv) 2016年4月13日
クォン・ハンジン
◆熊本在籍期間
2015シーズン
◆国籍
韓国
◆生年月日
1988年5月19日生まれ (27歳)
◆ポジション
DF
◆現所属
済州ユナイテッド (韓国Kリーグ1部)
2011年から柏、湘南、草津(現群馬)でプレーした韓国人センターバック。2015年に加入した熊本では41試合に出場するなど守備の要として活躍。セットプレーからゴールを奪うシーンも多く、熊本在籍期間はわずか1シーズンながら5得点を記録した。
熊本退団後は韓国Kリーグ1部の済州ユナイテッドに移籍し、元神戸、福岡のDFイ・グァンソンと共にディフェンス陣をけん引。今シーズンのリーグ開幕戦では揃ってゴールを決めている。
※クォンが得点を挙げたKリーグ開幕戦(vs仁川ユナイテッド)のハイライト動画。クォンのゴールシーンは8:50〜。やや遠目のフリーキックからボールを繋ぎ、最後はゴール前で待ち構えていたクォンが右足で冷静に決めた。
そしてクォンは地震発生直後、熊本の選手・スタッフの無事を知らせるツイートに対し、「모두 별일없어서 다행입니다」(皆さんが無事で本当によかった)とツイート。彼が熊本の状況を気にかけていることがうかがえる。
모두 별일없어서 다행입니다 https://t.co/0mq30a9U9h
- 권한진 クォン ハンジン (@k22hanjin) 2016年4月14日
東南アジアからインド、欧州、南米まで。熊本の地を踏んだ選手は現在、実に様々な地域でプレーしている。
自ら情報を発信するサイトを持たない選手であっても、やはり一度は熊本と縁で結ばれた者。今回のニュースを受けて気にしている選手がほとんどではないだろうか。
大きな自然災害の発生を人間の手によってくい止めるのは難しい。しかし、人間はお互いに支え合うことでこれまで幾多もの困難を乗り越えてきた。例え直接的な支援が出来なくとも、それぞれが与えられた持ち場で与えられた役割をしっかり全うすることが今は必要なのではないか、と私は思う。
いつかスタジアムでまた盛り上がれる日を楽しみにしながら、これからも支援し続けよう。がんばろう熊本!
筆者名:yosuke
杜の都、仙台を中心に活動している20代。小学生の頃にアジアのエスニックなユニフォームデザインに魅力を感じ、独自に情報収集を開始。歳を重ねる毎にアジアサッカーの虜となる。FKでの得点が大好物だが、これまで10年以上のアマチュア選手キャリアの中で1度もFKを蹴ったことがない(なかなか蹴らせてもらえない)。またベガルタ仙台やソニー仙台、コバルトーレ女川といった地元クラブの応援にも熱を注いでいる。
Twitter: @maimaidenden
