デンマーク、難民流入抑制策に難民の財産没収案が可決
1月27日放送、「あさチャン!」(TBS)では、デンマークの難民抑制策。デンマークでは、増え続ける難民申請者に対して、17万円以上の現金や所持金を国が没取できるような法案を可決した。これによって警察などが難民申請者の財産を没収できるようになった。なお、結婚指輪などの記念品や必需品は、没収対象外となっている。デンマークでは去年だけでなんと2万人が難民申請を行っている。この抑制策に人権団体も批判し、国連の機関も非難している。
だがデンマーク政府は没収したお金を難民滞在施設の利用料にあてるとして、法案を通した構えだ。ただ、難民自身からも反発の声が上がっている。デンマークは人口560万人の国のため、約2万人の難民でも負担が重く、また治安の悪化や難民のために予算がさかれることになるなど、国内からの反発が強まっていた。
厳しすぎるこの案に、コペンハーゲンなどでは抗議集会なども開かれ、非難する動きもある。デンマークは、ドイツにならぶ福祉国家だが、同時に最も欧州の中で難民に厳しい態度をとっている国家だ。鉄道でドイツからデンマーク入りしようとした難民であっても、有効な旅券を持っていない難民は容赦なく駅で降りるように命じる。この強硬な態度が、欧州の友好関係に亀裂をもたらしている。
一方で難民を最も多く受け入れている福祉国家のドイツは、デンマークを非難している。また、デンマークの方は、移民に手厚い保護を行い、福祉を給付して欧州に難民を受け入れているドイツに問題があるとして、ドイツの責任を厳しく追求している。
欧州諸国はドイツが難民を歓迎する姿勢を取ったことに追随していたが、当初からデンマークは二の足を踏んでいた。またオーストリアとスウェーデンも、難民の流入を阻止する措置を講じているが、ドイツは難民を受け入れる考えを崩していない。なおデンマークは2万1,000件の難民申請を受け取ったが、一方のドイツが受け取った難民申請は110万人に達している。デンマークでは反移民を掲げる政党が議席数を伸ばし、政治的な発言力も強化している。ドイツの世論調査でも難民受け入れ反対の政党支持が上昇し、物議を醸している。
