郵便局や交番のマーが変わるってホント? 急増する外国人向け地図マーク変更のワケ
そうした変化にあわせて、日本各地で外国人向けの英語表記などが見直されてきている。
施設や交通網から川、山、通りなどの案内板では、英語だけでなく中国語や韓国語などの多国語への対応が進んでいる。
そして今回、国土地理院が、外国人に分かりやすい地図記号を始めて作った。
●日本人には当たり前でも、外国人には分かりづらい?
地図には、学校や裁判所、消防署など、多くの施設が「記号」で表されている。
小学校で誰しもが学習する地図記号だ。
しかしこの地図記号は、万国共通なわけではない。
日本人ならすぐに分かる記号も、外国の人にはちんぷんかんぷんなものが多いのである。
たとえば郵便局の「〒」マーク。
日本人にとっては、知らない人はいないほど、なじみ深いもの。
このマークが付いていれば、すぐに郵便局だと分かる。
しかし、外国の人はそうはいかない。
また、ホテルは地図上で「H」と表されているが、これだとヘリポートや病院(hospital)と間違う可能性もある。さらに、寺を表す「卍」は、ナチスを連想させる可能性もある。
こうして見直してみると、日本独自の地図記号やマークは、外国人向けとは言えないことが、わかってきたのだ。
●外国人向けの地図記号イメージ
日本を訪れる外国人が頼りにするのは、やはり地図なのだ。
そのもっとも詳しい現地の日本の地図を見ても分からないようでは、さすがに、外国人だけでなく、観光地の人にとっても困る。
そこで、国土地理院は、外国人へのアンケート調査を実行した上で、外国人に必要と思われる18種類の地図記号について、分かりやすいであろうイメージをまとめたというわけだ
前述の例で言うと、
・郵便局は封筒
・ホテルはベッドに横たわる人
・寺は三重塔
といったマークになっている。
この他にも、
・「×」で表されていた交番は敬礼する警察官
・銀行はキャッシュディスペンサーで紙幣が引き出されているイメージ
といった具合に、ひと目でわかるデザインになっている。
なお、神社については鳥居のマークがそのまま採用されている。「温泉」マークも広く使われているため、そのままとなっている。
見慣れないものなので、初めて見ると、一瞬ギョッとするかもしれない。
しかし、よく見ればどれも納得できるデザインなので、外国人だけでなく、日本のちいさな子供もわかりやすそうだ。
ちなみにこれらの地図記号は、観光地などで配られるような外国人向けの地図での使用が考えられているという。従来の地図記号を変更するというわけではないそうで、ちょっと残念な気もしなくはない。
この際、誰でもが分かる地図記号に変えてしまえばいいような気もする。
しかし、膨大にある地図や地図データ内での修正、教科書などの修正など、気が遠くなるような作業とコストがかかりそうなので、そうは簡単にできないのだろう。
とはいえ、今後も外国人観光客はどんどん増える。
地図を見せられて道を聞かれた時などに、戸惑ってしまわないよう、外国人にもわかる地図記号やマークに変更や統一は、はやく実行するほうが、良いことは間違いない。
とりあえず、外国から日本を訪れた人に、聞かれても、ちゃんと説明できるように地図マークの変更は、きちんと認識しておこう。
