思考して言葉を操る!?天才すぎる鳥たちの最期の言葉とは・・・
インコは人の言葉を真似て話すことができることから、ペットとして不動の人気をほこっています。
インコのなかでおしゃべり上手なのは、セキセイインコとオカメインコで、かつて、イギリス人の英語教師マティー・ウィリアムズさんに飼われていたスパーキーという名のオスのセキセイインコは、生涯で531もの単語を話すことができたそうです。ちなみにインコは、オスのほうがおしゃべり上手なのだとか。
人間の赤ちゃんの場合、16ケ月で理解できる単語の数は約185語、話すことができる数だと約60語、というアメリカのデータがあります。スパーキーは、飼いはじめて9ケ月ですでに300語以上を話すことができたそうですから、いかに優れた語学力をもっていたかがわかります。
しかし、本当に驚くべきは、8歳で飼い主さんに看取られたときの最期の言葉です・・・
一般的に、インコに言葉を教えるには、まずは名前を呼びかけ、自分の名前が言えるようになるまで繰り返しトレーニングを行ないます。これで一度コツをつかむと、次々と覚えるようになります。
スパーキーの場合、わずか2、3日で、「スパーキーはカワイイね」という言葉をマスターしたそうです。それからは次々と新しい言葉を覚え、飼い主さんが教えた言葉のみならず、自然に覚えてしまった言葉もあったようです。
後に、イギリスBBC主催のセキセイインコおしゃべりコンテストに出場すると、2,800羽近いライバルの中で、見事優勝を果たしました。
これがきっかけとなり、スパーキーは「ミスターおしゃべり」という芸名で、テレビCMをはじめ、レコードデビューも果たすなど大活躍。
1962年、8歳で生涯を閉じるまでに、なんと、531語の単語と383の文章、8つの童謡をマスターしていました。
最期は飼い主さんに看取られ、「愛シテルヨ、ママ」という言葉を遺したそうです。
単なる人まねや偶然などではなく、もしかしたらスパーキーは、確固たる意志を持って話していたのかもしれません。
といのも実は、鳥の知能が高いことを確信し、それを科学的に証明するために、ヨウム(オウム)の研究を30年以上も続けてきたアメリカのアイリーン・M・ペパーバーグ博士により、数々のヨウムの能力が現実的に紹介されているからです。
これら研究から、ヨウムは人間でいくと、5歳児の知能と2歳児のレベルの感情を持っているとまで言われています。ちなみに、ペパーバーグ博士のもとにいたヨウムのアレックスは、自分の言うことを聞いてくれない相手に対し、「チャントキイテ!」と言うこともあったそうです。
2007年、31歳で亡くなるまでにアレックスは、50の物体と7つの色、5つの形を認識し、 数は6つまで数えることができ、0(ゼロ)の概念も理解していたといいます。
そんなアレックス、亡くなる前日 研究所を離れるペパーバーグ博士にこう伝えたそうです。
「マタネ。愛シテル」
セキセイインコのスパーキーにしても、ヨウムのアレックスにしても、ホント泣かせてくれますよね。
ヨウムのアレックスについては動画も多く残っているので、興味のある方はチェックしてみてはいかが!
文・鈴木ゆかり
※参考
『動物ウソ?ホントの話』(ロルフ・ハリス、マーク・リー 、マイク・レイピーン 著・松井みどり 訳/新潮社)『アレックスと私』(アイリーン・M・ペパーバーグ 著・佐柳 信男 訳/幻冬舎)