『わたしを離さないで』ドラマ化、キャストに綾瀬はるか、三浦春馬ら
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2005年に刊行された『わたしを離さないで』は、ロンドン在住の日系イギリス人作家であるカズオ・イシグロによる長編小説で、イギリスで100万部を超えるベストセラーを記録した作品。マーク・ロマネク監督の映画版が2010年に公開されたほか、昨年には蜷川幸雄演出、多部未華子主演の舞台版も上演された。
長崎出身のイシグロはドラマ化について、「この物語が私の生まれた国で、新しくより広い範囲の視聴者に楽しんでいただけるということで深い満足感を覚えます」とTBSのオフィシャルサイトでコメントを発表。さらに脚本については、「このTBSのドラマは、物語の中でこれまで光の当たっていなかった部分、奇妙で興味をそそるような角やくぼみ、時々はこれまで気づいていたけれども開けたことのなかったドアを開けて新しい部屋をまるまる見つけるような、原作の新しい部分を発見して、光を当ててくれると自信を持って言えます」と語っている。
■綾瀬はるかのコメント
(「わたしを離さないで」を読んで)静かに穏やかに心に問いかけてくるのですが、受ける衝撃はとても強くて、それは物語の中で運命に翻弄されていく人たちの思いが響いてくるんだなと思いました。
私が演じる恭子はシリアスな役どころで、私自身もとても楽しみにしています。スタッフ、キャストのみなさんと力を合わせて、見応えのあるドラマにしたいと思っていますので、来年1月からの放送、是非ご覧下さい。
■三浦春馬のコメント
原作を読み終えたとき、‘生きる事は常に欲求だ’と伝えられた気がしました。 そしてその欲求は、残酷で生々しく、とても美しいことだと僕は感じました。 そんな世界観を共演者、スタッフの皆さんと支え合いながら作っていきたいです。 この作品を通じ、自分自身、些細な事にも疑問を持ち、悦びを見つけ、今一度生きる事について学びたいと思います。
■水川あさみのコメント
台本を読んで、絶望に満ちた話でなかなか感情がザラつき心が重たくなりますが、残酷な中に描かれる希望というものはより一層輝かしく美しく目にうつるなと思いました。良くも悪くもそれぞれの未来が尊く詰まった内容です。 このドラマは、いまこの時代に当てはまる普遍的なストーリーだと思います。綺麗事ではなく命の尊さや、未来の為に今日を生きる意味、大切なテーマが詰まった、しっかりと皆さんの心に届くドラマにしたいと思います。
■カズオ・イシグロのコメント
この物語が私の生まれた国で、新しくより広い範囲の視聴者に楽しんでいただけるということで深い満足感を覚えます。原作の背景は現代イギリスの悲観的な別世界を想定していますが、この物語を書いているときに私の作品の中でも最も「日本的」な話だとよく感じていました。この物語で描かれている暗い社会が他の国より日本に近いと言っているわけではありませんが!中心人物たちの願望や葛藤、悲しい運命に対する彼らの態度や人間のありように対する全体的なビジョンは、私がイギリスで育ったときに吸収した日本の映画や書籍の影響を多く受けていると思います。従って、この物語が妙にゆがんだ日本的な背景を持って演じられることとなったことに私がどれだけ夢中になり興奮しているかがお分かりいただけるかと思います。
「Never Let Me Go」は立派な映画となって公開されましたし、(偉大なる蜷川幸雄さん演出の)素晴らしい舞台作品にもなりました。しかし、連続となるテレビドラマはまったく別のものであり、ドラマという形式がどのような新しい要素を原作から引き出してくれるのか大変興味があります。
