けみおが6秒動画でつなぐネットとリアル! スマホ時代のシンデレラボーイが語る

6ヒットの鉄則は「狙わない」こと
――動画の編集に際してはどのようなアプリを使っているんですか?
「iMovie」を使って編集はしています。ただ、パソコンは使わずにすべてをスマホで完結させるというのは決めてます。その方が手軽で面白いと思います。
――内容やテーマに関して気をつけていることなどはありますか?
自分が高校生だったので、最初のころは高校生活に関することばかり上げてました。ただ、遊び半分で始めて、いまもその感覚は変わってないんです。特に何かを狙ったり、考えてないですね。帰り道で「楽しい気分になったから動画撮ろう!」って思ったら撮って、電車の中で編集して家に着いたら投稿する感じ。
――いまでも半ば、遊び感覚で思いつくままに?
そうですね。不思議なのは、ファンのみんながそれを一番分かってること。誰かに「やれ」と言われてやっても全然反応しない。不思議とみんな分かるんですね。これは誰かの手が入ってて、僕がやってるんじゃないなと。
――ファン層で一番多いのはやはり同世代ですね?
そうです。10代、20代の特に女の子が多いと思います。
――けみおさんと同じ目線で共感し、楽しんでいるんですね。
街中で会ってもみんな、友達みたいに来ますね。「あ、けみおくーん!」って、交差点の反対側から手を振られたり。
――SNSもいくつかありますが、けみおさんはどのように使い分けているんですか?
基本的にはそこまで決めてはないです。ただ、どちらかというとInstagramはファッションや自分の世界観、「こういうものが好き!」というものを投稿することが多いかな?海外の人も多いので、言葉が分かんなくても共感したり、楽しめるものをアップしてます。
――それに対してTwitterの方は…
瞬発力ですね。思うがままの一瞬のつぶやきです。それ以外に「WEAR」では、その日の私服をアップしてますね。

6秒という長さが「自分に合ってます」
――新しいアプリをいろいろ探したり、試してみたりもしますか?
結構しますね。ミーハーなんです(笑)。最近、面白いのは「SoundCloud」という音楽アプリ。いろんな人がアップした音楽をシェアしたり聴いたりするのが好きです。
――音楽は普段、どんなものを聴かれるんですか?
洋楽ばかりです。イマドキのも聴くし、マドンナとかちょっと懐かしいノーランズのようなのも聴きます。
――ちなみに今朝、ここに来るまでの間に聴いていたのは何ですか?
今朝はニック・ジョナスを聴いてましたね。
――音楽シーンからファッションやパフォーマンスに影響を受けることはいまでもありますか?
ありますね。80年代の華やかな感じとかは「Tumblr」で画像を検索して、古着屋さんに買いに行ったりしますし、かなり具体的に影響受けてます。そう考えると、自分でも気づかない内にアプリをいろいろ使い分けてますね。
――Vineの動画は6秒という短いものがループ再生するのが特徴ですが、6秒という時間は何かを表現したり伝えるには短すぎないですか?
短くて楽ですね。短いものをポンポンとアップしていく方がいいですね。僕自身、YouTubeで3分もあると見る気しないですから。6秒がちょうどいいです。Twitterのタイムラインを見ているときに、目に入りやすいベストの長さですね。Instagramの15秒、Twitterの140文字もちょうどいいと思うし、自分の性格に合ってますね。
――フォロワーの43万人という数字はどう受け止めていますか?
よく「東京ドーム○個分」とか言われますが、「架空」というと語弊はありますが、この数字自体を過信してはいけないと思っています。もちろん生配信やコメントのやり取りで、ひとりひとりとつながっている感覚はあります。でも「明日、イベントやりますので来てください」と告知して、43万人が来るかというとそうじゃないですしね。そういう意味で数字の大きさに関しては、「架空」というか、「これが全てではない」という感覚です。
――最近は、活躍の場をTVにも広げられていますね。いわゆる“ネットネイティブ”世代のけみおさんでも、TVに出ることに憧れはありましたか?
強かったですね。TVに出ると、ネットを使っていない少し上の世代の方に知っていただけるのが嬉しいですね。知名度を上げるという意味ではいまでもTVはNo.1のメディアだと思います。
――世代によって、やはり、けみおさんに対する反応は違いますか?
やっぱり、うちの親の世代の方には「何、このコ?」という目で見られることは多いですよね。うちの母も僕のファッションに最初は拒否反応あったので、僕も最初のころは、派手なファッションをするために、家じゃなくて駅のトイレで着替えたりしてましたもん。
――ネット、TVと不特定多数の目に触れるようになり、誹謗や中傷の声も多くなったのではないですか?
いっぱいありますよ。けど、もう気にしなくなりました。みんな、そうだと思いますよ。最初、高校生のころはちょっとだけ悲しかったけど、すぐ平気になりました。ポジティブなファンの声も多いですしね。



「文化祭の延長」からより創造的に!
――受け入れる声と反発する声、世代間での衝突があってこその新しい文化と言えるのかもしれませんね。
そう思います。最初から認められちゃったらつまんないですもんね。
――ちなみにご両親の反応は以前よりは変わりましたか?
いまだに拒否反応はありますよ。ホントは髪を染めたいんですけど、自立して一人暮らしするまでは絶対ダメって約束なんです。変な色の髪で近所を歩かないでって(苦笑)。
――でも活動は応援してくれてます?
スマホで僕の動画を見てあれこれ言ってきますよ。「これはあんまり見られてないよ」とか(笑)。隠れてTwitterもやってると思います。たまに、通知音が聞こえるので(笑)。
――着実にスーパーアイドルへの道を歩んでいるなという手応えをつかんでいますか?
ほんのちょっと…でもまだまだです。先のことはノープランです。目の前のことを楽しんで、先のことは何も考えてないので。いつか痛い目に遭いそうです(笑)。
――こうしてお話を伺っていると、物腰だけでなく、考え方なども含めてすごく落ち着いてらっしゃる印象を受けます。
根は普通のコなんですよ(笑)。取材にいらした方に驚かれることが多いです。ワーキャーとはしゃいで会話にならないんじゃないかと。終わって「安心した」とおっしゃいます。でも、あの動画のテンションで24時間365日いたら、ヤバいでしょ?(笑)
――同年代の人たちより落ち着いてるって言われませんか?「痛い目に遭う」と冷静に予測できるなんて…。
そうかもしれません(笑)。ただ悲観するわけじゃないけど、いま、僕がやっている動画って、まだ遊び感覚の文化祭の延長線上だと思うんです。そこにちゃんと、エンターテイメント性やクリエイティビティを持たせられるようになりたいです。
――“素人っぽさ”があるからこそ、自分も参加している感覚を持ちつつ楽しめて、多くの若者が気軽にアクセスできる部分もあるかと思います。
そうですね。その間口の広さが魅力でもあるし、いまはちょうど、文化祭的な部分とエンタメとの真ん中あたりにいるのかなと思いますね。

――ネットとリアルをつなぐという意味では、東京モーターショーでは実際に車のペインティングに挑戦されますね。
遊び感覚でイラストをTwitterに上げたりしてたのがこんな形になるとは…と驚いてます。これまでペンもろくに握ったことがなかったんですけど(苦笑)。車のボディの色って実はいろいろ制限があって、原色を出すのが難しいんです。限られた色でどんなものになるのか?不安もあるけど何とかなる気もしてます。楽しみです!
――いま、何をしているときが一番楽しいですか?
夜中に家でネット配信の海外ドラマや映画を見るのが楽しみです。ミーハーなので、みんながハマってる『ウォーキング・デッド』とか。『Glee』も大好きです!オーディション受けたかったです(笑)。
――ミュージカルで華やかな衣裳で歌ったり踊ったり、俳優業にも興味はありますか?
あります!海外を拠点にやりたいです!
――改めて、けみおさんにとってインターネットってどういう存在か教えてください。
僕にとってはなくてはならない“友達”のようなものですかね?
――その点も、上の世代とは少し違うのかもしれませんね。“別世界”という感覚やバーチャルな存在という感覚は…
それはないですね。生まれたときからあるので。別世界というよりはもっと身近にあると思います。考えるまでもなくあったので「ネットとは?」と聞かれてもピンとこないんですよね(笑)。

【プロフィール】
けみお/1995年10月16日生まれ、東京都出身。動画投稿アプリVineにアップした6秒の動画が若い世代を中心に爆発的な人気を呼び、Twitterのフォロワーは現在約43万人を誇る。モデル、タレントとしても活躍中。NHK Eテレ『高校講座』(ベーシック数学)レギュラー、TBS『王様のブランチ』にてゲストリポーター等出演。LINEスタンプ『けみおのハッピーだだ漏れスタンプ☆』も発売中。
【Twitter】@mmkemio
【Vine】https://vine.co/kemio
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