雲南省林野庁は13日夜、同省昭通市水富県の住民2人が野生のジャイアントパンダを殺して掌を含む肉を売る事件が発生したと発表した。容疑者は、パンダが羊を殺したので射殺したと供述しているという。中国新聞社が報じた。(写真はCNSPHOTO提供。現地警察が公開した殺されたパンダの毛皮)

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 雲南省林野庁は13日夜、同省昭通市水富県の住民2人が野生のジャイアントパンダを殺して掌を含む肉を売る事件が発生したと発表した。容疑者は、パンダが羊を殺したので射殺したと供述しているという。中国新聞社が報じた。

 野生のパンダの活動が長江水系より南で確認されたのは初めてだった。

 容疑者は兄弟2人で、供述によると2014年12月3日、放し飼いにしていた羊が、野生動物に食い殺されているのを見つけた。羊は柵の中に囲い込んだが4日朝には柵の一部が壊されていた。周囲には野生動物の足跡が残されていた。

 2人は猟銃を持ち犬も連れて、足跡を追跡した。小川のところで野生動物を発見し射殺。撃ち殺した後に、パンダと分かったという。2人は同日中に昭通市とは境を接する四川省に住む知人に電話して、パンダの肉の売買取引を決めた。引き渡しは路上で行い、肉約35キログラムを4800元(約9万2300円)で売った。

 2人はその後も、パンダの掌を含む肉を他人に売った。情報を入手した警察が捜査を開始。2015年3月29日に兄の家を家宅捜査したところ、パンダの頭骨、足の骨、油脂、毛皮などが見つかった。2人は翌30日までに身柄を拘束された。

 現地では、野生パンダが残したとみられる糞便や毛も採取されたが、変質しておりDNA鑑定でも射殺されたパンダと同一個体かどうかは不明という。

 現地では、野生パンダの実態調査が実施されることになった。

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◆解説◆
 中国では、病気や負傷の野生パンダの保護の話題などもしばしば伝えられ、インターネットなどでは「人の命とパンダの命、どちらが大切か?」などの話題が、皮肉まじりに論じられる場合がある。

 パンダは「竹(笹)を食べている」とのイメージが強いが、四川省では2011年、野生のパンダがウシ科の野生動物の死体を食べる様子が撮影された。

 パンダは中国で「熊猫」と呼ぶ。古くは「猫熊(猫のような熊)」だった。伝統的な中国語は縦書きで、横書きにする場合には右から左に読んだ。その後、大陸でまず、欧文風の「左から右に読む横書き」が普及した。かつては中国でも「パンダ」を知る人は多くなく、「伝統的な右から左のの横書き」で書かれた表記を、誤って左を先にして「熊猫」と読むようになったとみられている。台湾では本来の「猫熊」の呼称が残ったが、現在では大陸の影響を受け「熊猫」と呼ぶことも多くなった。(編集担当:如月隼人)(写真はCNSPHOTO提供。現地警察が公開した殺されたパンダの毛皮)