「昭和五十年代をさがして」[著]高野光平昔語りはなつかしい。他人の思い出に自分の思い出が重なるときは、目の前がパノラマ状に広がるような気分になってとても開放的だ。だが、細部が違うと夢醒(さ)めたりとばかりに、何だ何だこれは!とがっかりもする。昭和50年代、キミと20年の年齢差があることで、時代のとらえ方が重なるときがあり、えっこれは知らんぞとつぶやくときがあり、ついついボクはページを繰ってしまう。