中国語には「半桶水」という言葉がある。文字通りには桶の中に水が半分だけ入っているという意味だが、転じて「半可通」、「知ったかぶり」という意味であり、生半可な知識や力をひけらかさないよう戒める言葉として使われる。

 実際、本当に実力のある人は目立たず控えめなものであり、これは国についても同じことが言えるようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、「アジアで最も過小評価されている国は、国土面積は大きくないものの、極めて強大な国力を持つ」と題する記事を紹介した。アジアにある40カ国以上のなかで、日本は真の実力を有した国だとしている。

 記事は日本について、中国で「小日本」と呼ばれるほど国土面積が小さく、第二次世界大戦後は米国の弟分となり、米国の言いなりになっているため過小評価されがちだと主張した。加えて日本人の国民性も内向的で控えめであり、天然資源が少なく、自然災害が多い国であることもこの見方に拍車をかけているとした。

 しかし、実際のところ日本は強大な実力を有した国だとして、そう言える3つの根拠を紹介した。その1つが「工業力」で、自動車や造船、電子機器分野の実力は世界トップレベルだと評価した。2つ目は「軍事力」で、自衛隊のレベルは極めて高いと指摘した。3つ目は「科学技術力」で、これはノーベル賞受賞者からもよく分かると言えるだろう。

 確かに、日本は「能ある鷹は爪隠す」を地で行く国だと言えるのではないだろうか。この点で中国は、どちらかというと経済や軍事など多くの分野で力をひけらかす傾向があると言え、日本の姿勢とは対照的と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)