リスペクトせよ。それからハックせよ〜「クリエイティヴ」と「コンテキスト」について

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『WIRED』が主催する「CREATIVE HACK AWARD 2014」は、現在、作品の応募を絶賛受付中だ。そこで、ひとりでも多くのクリエイターにご参加いただけるよう、今年のテーマである「コネクト "つながり"を発見し、改変せよ!」を、審査員の方々に解題してもらいたいと思う。第1回目は、『WIRED』日本版編集長の若林恵による視点をご紹介。

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どんな表現であれ、それが社会の産物である以上、「コンテクスト」というものから逃れることはできなさそうです。そして、コンテクストには、それがここにいたるまでの経緯というものがあったりします。その経緯を無視することはもちろん可能ですが、意識的に無視する、ということは、そもそもが「コンテクスト」ありきの話だったりもします。「コンテクスト」というものとの付き合いはなかなか厄介なものです。

単にその延長線上で、何かをやっているだけではつまらない。それをなんとか、ある方向にぐいと拡張できないものか。クリエイティヴであるということは、多かれ少なかれ、そういう努力を指すのかもしれません。そして、その結果として「コンテクスト」は、多様性を帯び、肥沃なり、文化としての豊かさを湛えていくのでしょう。

ヒップホップのアーティストが、サンプリングやラップを通して、過去の「経緯」というものにたえず敬意を表し続けるのは、このジャンル特有の作法ですが、自分が拠って立つ「コンテクスト」を明確化しながら、そこに自分らしい何かを付与していこうという身振りは、「コンテクスト」とのポジティブな付き合いかたを教えてくれているようにも思います。パクりや剽窃ではない。過去の作品やアーティストを「ハック」することで、既存のコンテクストを拡張する。ヒップホップは、そうした積み重ねのなかで、たしかに、より幅広い表現域を獲得するにいたったのです。

第2回目となる「CREATIVE HACK AWARD 2014」のお題は「コネクト ”つながり”を発見し、改変せよ!」というものです。一見難しそうに見えますが、簡単に言うと、自分の好きな何かをハックして、そこに新しい自分なりのコンテクストを付与してくださいということになります。要は、ある”ネタ”をサンプリングして、そこから自分なりの歌をつくってみよう、ということです。

従来のコンテクストを大胆にハックしていく力は、自分自身の表現を大きく飛躍し、拡張してくれるのみならず、クリエイティヴを実地で仕事としていく上でも欠かせぬものでもあるかと思います。そこでは、オリジナリティは、出来上がった作品の完成度よりも、むしろ元ネタの探し方、そしてその「ハック」の仕方のほうに宿るのかもしれません。

はっとさせられるようなユニークで勇気ある「ハック」を期待しています。

“つながり”とは何かを、2人の審査員と考える
〜「CREATIVE HACK AWARD 2014」のテーマを解題する、オープンセミナーを開催!

日本のクリエイティヴの未来を切り拓かんと活動を続ける人材に、次なるステップへと進むきっかけを与えるべく立ち上がった「CREATIVE HACK AWARD」

2014年のテーマである「コネクト “つながり”を発見し、改変せよ!」は、一体どのような問題意識から生まれたテーマなのか。そして、このテーマをどのように解題していけば、クリエイティヴを“ハック”し、未来へとつながっていくことになるのか。

この2つのモチーフについて審査員とともに考えるオープンセミナーを、このたびWIREDが開催。

クリエイティヴの未来を担わんと志す方々、あるいはクリエイティヴの行く末にご興味がある方々も、奮ってご参加ください。

お申し込みは、こちらから。

<開催概要>
日時:7月24日(木) 20:30〜22:00(20:15開場)

登壇者:
笠島久嗣(イアリンジャパン取締役プロデューサー)
佐々木康晴(電通CDC局次長/シニア・クリエーティブ・ディレクター)
若林恵(『WIRED』日本版 編集長)、小谷知也(『WIRED』日本版 エディター)

会場:デジタルハリウッド 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア内 http://www.dhw.co.jp/company/access/

参加費: 無料/要事前予約
定員:120名
応募締切:2014年7月21日(月)24:00(定員になり次第締め切らせていただきます)

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