戦後最多、ロス五輪に次ぐ2位タイとなるメダル総数11個(銀3、銅8)という結果を残したロンドン五輪競泳日本代表。男子のエース北島康介に期待の金メダルが生まれなかったのは残念だが、今大会は女子勢の健闘も目立った。

中でも、シドニー五輪以来12年ぶりとなる銅メダルを獲得した女子400メートルメドレーリレーは、日本新記録のおまけつきで、お茶の間を興奮の坩堝に誘った。第一泳者を務めたのは、27歳の寺川綾だ。

言わずと知れた美女スイマーである寺川は、高校生の頃から「美人女子高生スイマー」などと注目され、その動向は常にマスコミの注目の的だった。

しかしアテネ五輪で8位入賞以降、伸び悩む時期が続き、2006年にはついに日本代表から漏れてしまう。一時は表舞台から姿を消したが、北島康介らを指導した平井伯昌に師事すると、徐々に復活の兆しを見せ始め、2011年の世界選手権では銀メダル獲得。翌4月の日本選手権では日本新記録で優勝し、ロンドン五輪代表の座を射止めた。

精神的にも肉体的にも辛く苦しい時を経て、復活したマーメイド。流した汗と涙は、「これを目指していたので、これ以上のものはありません。本当にうれしいです」と語る銅メダルをより一層輝かせている。