イギリスメディアによると、バークレイズ・キャピタルが11日、世界一高い高層ビルが出現するたびに、世界が金融危機に陥る傾向にあることを指摘した。その符合率は、多くの人を驚かせるものだ。たとえば、世界で最初の高層ビルであるEquitable Lifeビルは1873年に建造されたがその後、アメリカは5年にわたって不況となった。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 ニューヨークのエンパイアステートビルとクライスラービルは1930年代に建てられたが、まさに世界大恐慌が始まる直前だった。マレーシアのクアラルンプールでペトロナス・ツインタワーが建てられ、世界一高いビルとなったのが1997年。アジア金融危機の直前である。最近のケースではドバイに建てられた828メートルのタワー、ブルジュ・ハリーファがある。2009年に完成したとき、ドバイは債務危機に陥った。  「摩天楼の呪い」は中国でも?

 同報告によると、世界には240メートル以上の高層ビルが現在270棟あるという。そのうち75棟が中国で、全体の3割を占めている。中国は世界でもっとも高層ビルが建築されている国なのだ。超高層ビルのトップ10のうち、4棟が中国であり、今後5年間、中国では3日に1棟高層ビルが建てられる予定だ。

 「高層ビル指数」を提唱した経済学者、アンドリュー・ローレンス氏は、「世界最高建築の竣工は経済発展のレベルを象徴するものとはなるが、摩天楼の地理的な集中は、しばしば行き過ぎた経済熱を表すことになる」と指摘する。

 専門家の反論

 中国人民大学経済学院の方福前教授は記者の取材に対し、「高層ビルが呪いにかかっているとは言いがたい。金融危機と必然的関連性がないからだ。しかしわれわれに注意を促してくれるという意味で、この説の意義はある」と述べた。(編集担当:米原裕子)