給水塔を鑑賞するなら、団地へ行こう
給水塔は団地に建つ
団地に寄り添って建っていることの多い給水塔。それもそのはずで、配水時に十分な水圧を確保するために建てられるのが給水塔の本来の姿であるわけですから、例えば団地のようなたくさんの住戸(とその蛇口)を抱える建築物の近くには、自ずと給水塔が建てられることになるわけです。ただ、ここで注意しておきたいのは、団地に寄り添って建つ給水塔のサイズはそれほど大きくないということです。次の写真は、愛知県岡崎市の各家庭に水を供給するために建てたられた「六供(ろっく)給水塔」です。今ではその役目をほぼ終えてしまいましたが、ひとつの市を預っていただけあって、なかなかの風格と規模を備えています。
「六供(ろっく)給水塔」一方、団地に建つ給水塔で多いのは次のようなタイプです。
「都営狛江アパート給水塔」その違いは一目瞭然、規模の大小がまず違いますよね。それからデザインにも明確な違いがあります。工業製品のような団地の給水塔と、アートの香りも感じる独立した給水塔。どちらを鑑賞するかは、見る人の好みもあるでしょう。
つまり、お手軽に給水塔を鑑賞したい、といった場合は団地の給水塔。規模の大きな給水塔を見たい、といった場合は団地に関係しない立地で独立して建つ給水塔に足を運ぶ、というのが給水塔ウオッチャーのセオリーなわけです。たぶん。
団地に建つ給水塔も、たまにフィーバー
さて、それなら団地では小型の給水塔しか鑑賞する事ができないのか・・・、というとそんなことはありません。1枚目の写真こそが団地に建つ給水塔でありながら規模も風格も十分な給水塔、「多摩川住宅の給水塔」です。団地の給水塔とえば「都営狛江アパートの給水塔」のような簡素&小規模なものが主流ですが、「多摩川住宅の給水塔」は別格。味わい深いフォルムと規模感があります。さらに「多摩川住宅の給水塔」は団地内に複数建ち、合計6塔もあります。
6塔も建っているわけですから、こんな風景も見ることができたりします。一度に6塔を鑑賞することの出来るポイントは無いのですが、とは言え贅沢ですね。団地の給水塔も捨てたもんではありません。給水塔を鑑賞するなら、まずは勝手知ったる近所の団地へ”みちくさ”に出かけてみてはいかがでしょうか。
■関連記事
・木造の蕃塀から石造の蕃塀へ
・井戸の紋章を集めよ!
・淡島で楽しむ、水と緑と歴史散策
・ガスタンクウィンドウ、ガスタンクチルドレン
・謎の「押押押押押」たばこ屋とは?