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 ◇セ・リーグ 阪神3―4ヤクルト(2026年6月23日 甲子園)

【亀山つとむ 視点】1―0の7回無死一塁。阪神の一塁走者は福島で、相手投手は決してクイックが早くはない外国人のリランソ。ここで走らなかったら、いつ走るのという大チャンスだったので、やっぱり走ってほしい場面だった。でないと福島の武器がもったいない。

 次打者の梅野は初球をバントしたが、犠打をするなら盗塁で二塁に進んでからでもよかったと思った。1死三塁で代打の糸原なら、犠飛やボテボテの内野ゴロなど何とかしてくれる。福島がここでスタートを切れないのなら、極端にいえば植田を代走に送る策もあったか。そこまでしても追加点がほしいイニングだった。

 対象的だったのが直後、8回表のヤクルトの攻撃だ。1番の長岡が出て、2番の増田が右前打でつないだ時はびっくりした。そして3番打者の古賀にバントさせて1死二、三塁を作り、4得点した。1点ビハインドで終盤なので、普通なら2番打者には送らせるところ。無死一塁から定石どおりに進めたタイガースと、そうしなかったヤクルト。明暗が分かれた。

 阪神は森下、佐藤輝、大山の中軸は頼もしいが、それ以外の打順では仕掛けたり動いたりしての得点パターンも必要だと感じた一戦になった。 (スポニチ本紙評論家)