北中米W杯グループリーグ第2戦で日本代表と対戦するチュニジア代表のエルベ・ルナール監督が現地時間19日午後(日本時間20日未明)、メキシコのモンテレイで公式会見に出席した。

 チュニジアは初戦でスウェーデンに1-5で大敗し、サブリ・ラムシ前監督を電撃解任。ルナール氏が後任として新監督に就任し、大会期間中の異例の指揮官交代となった。わずか3日間の練習期間で日本戦に臨む新監督は「選手は集中しているし、モチベーションも持っている」と指摘。「基本に戻るということ。規律を守り、一体となってプレーする。チームとしてプレーすることが私の希望だ。日本はそのようなスピリットを持っている。だからこそ我々もそのようにプレーしないといけない」と力説した。

「トレーニングが始まって自分のメッセージを伝えた。基本に立ち戻らないといけない。素晴らしいチャレンジをもらったと思っている。我々はみんなから死に体だと思われている。そういうときにこそ絶対にあきらめてはいけない」

 強い口調でチームを鼓舞するルナール監督は「一番重要なのはボールを持っているときも、持っていないときも、組織力があること。そして、攻撃も守備も全力を出さないといけない。一つになって戦うこと。一緒に戦い、一緒に守るチームにならないといけない」と、チームの団結を求めた。

「私は過去のことには関心を持っていない。日本との試合に関心を持っている。第3戦にも関心は持っていない。第2戦に集中している。一体となること、集中力を持つこと。(スウェーデン戦で)ミスを犯したのであれば、もしバランスが取れていないのであれば、それを修正して次に向かおうということだ」

 前回2022年のカタールW杯サウジアラビア代表を指揮していたルナール氏は大会後、フランス女子代表を率いていたが、2024年10月からマンチーニ監督の後任としてサウジアラビア代表監督に再就任。北中米W杯出場権を獲得したものの、今年4月に解任されていた。日本とも昨年3月のアジア最終予選で対戦。日本がW杯出場を決めたあとの試合だったが、5バックで守備から入るサウジアラビアを攻めあぐね、0-0のスコアレスドローに終わっている。

 日本を熟知する敵将は「日本に対してはチームとして完璧でなければならない。相手をリスペクトし、それでいて恐れてはいけない。確かに(試合まで)短い時間だったが、それが言い訳になってはならない」と力説する。会見でチュニジア国民へのメッセージを求められると、「今を生きましょうということ。私たちを応援してください。私たちを信じてください。希望を捨てないでください」と熱弁。「私たちが明日どうプレーするかによって、笑顔をもたらすことができると思っている。明日はやらなければならないことがある。明日、リベンジを果たしたい。このスピリットこそがピッチで力をくれる。言葉でいうのは簡単だ。明日は有言実行しないといけない」と熱い言葉で会見を締めくくった。

(取材・文 西山紘平)