「今回の発言は非常に踏み込んだもの」天皇陛下“国民の理解”発言の衝撃を専門家が解説 森英介衆院議長の言動が物議も《皇室典範改正問題》
驚くべきご発言だった。6月11日に天皇陛下は記者会見で、皇族数確保の議論について、「制度に関わる事項については私から言及することは控えたい」としたうえで、さらにこう述べたのだ。
「国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」
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象徴天皇制が専門の、名古屋大学大学院の河西秀哉教授が解説する。
「これまでは『制度に関する質問については言えません』と一言で終わらせていましたので、今回の発言は非常に踏み込んだものです。旧宮家の養子案は、国民の理解を得られるものではないというニュアンスで、『人格否定発言』以来の、異例の発言だと思います」

異例のご発言をされた ©時事通信社
現在、皇室典範改正を巡って、「立法府の総意」を取りまとめた森英介衆院議長の発言が物議を醸している。
議論されているのは、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えるという2案。これらを、各党の代表者らが話し合う全体会議が、6月8日と10日に行われたが、
「8日の会議後の会見で森氏が、養子案に関連し『男の子が生まれれば皇位継承権を持つ』と発言したのです。議論していない意見を議長が語ったのは、『不適切』『男系男子に固執しているからだ』などと批判が相次いだ」(社会部記者)
10日の全体会議の冒頭、「真意が伝わらずご迷惑をおかけした」などと謝罪した森氏。2案を「了」として、「立法府の総意」を高市早苗首相に伝え、「異論はなかった」と会見で語ったが、13党派中、立憲民主党や日本共産党など6党派が慎重・反対の立場である。
全体会議に出席した立憲民主党の長浜博行参院議員によると、議論は与党主導で進められたという。
「8日は議長案を説明すると言われていましたが、与党は党としての意見を表明。一方で私たちには、2案についての資料が5日に配布されましたが、赤字で『非公開』と記載されていたため、党の議員と議論できず、発言することができなかった」
日本共産党の小池晃参院議員によると、10日の全体会議も議論を深める場ではなかった。与党は野党の意見に反論することもなく、約1時間半後に衆参正副議長が別室に移動。すると、
「正副議長が2、3分後に部屋に戻ってきた。そして配ったとりまとめの文書は、前に配られたものとほぼ同じでした」(小池氏)
困惑する議員らに、森氏は次のように言い放った。
「『案』が取れただけです」
長浜氏も話す。
「内容に変化がないのなら、私たちが何を発言しようと関係がなかった。全体会議はアリバイ作りのためのものでしかなかった」
さらに森氏は、他にもこんな“大暴走”をしていた。
《この続きでは森氏の“大暴走”の詳細、麻生太郎氏のこれまでの発言などを詳しく報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および6月18日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年6月25日号)
