Androidアプリ開発者にGoogleへの個人情報登録を要求し、未登録の開発者のアプリを簡単にはインストールさせないようにする「開発者認証」の導入が2025年から告知されています。この導入が間もなく始まるということで、Googleがタイムラインを公開しました。

Android Developers Blog: Android developer verification: Building a safer ecosystem together

https://android-developers.googleblog.com/2026/06/android-developer-verification.html?m=1



Androidは公式アプリストア以外からアプリを自由にダウンロード・インストールすることが可能な点が特徴で、これにより公式アプリストアのルールに縛られないさまざまなアプリの開発が促進されてきました。

ただ、外部からアプリを導入することには常にセキュリティのリスクが伴います。外部からのアプリ導入を許可することでマルウェアのリスクが増大していることを重く見たGoogleは、2025年8月、全ての開発者に個人情報の登録を求めてセキュリティの向上を図る「開発者認証」の導入を発表しました。

Androidにインストールされる全アプリの身元を確認する「開発者認証機能」をGoogleが導入 - GIGAZINE



開発者認証が本格的に導入されると、Androidはアプリのインストール時にアプリの情報とGoogleに登録された情報を照合し、一致しない場合にインストールをブロックします。通常のアプリであればこれまで通り何も影響はありませんが、アプリを自分でビルド(構築)してインストールするユーザーはこの仕組みに阻まれてしまうことになります。

開発者認証の発表以後、上記のようなユーザーが不便を被るほか、個人開発者の負担が大きくなり、全てのアプリをGoogleの支配下に置くことで競争が阻害されるといった批判が寄せられました。打開策としてGoogleは「Advanced Flow」という認証回避機能を発表し、やや複雑な手順ですが認証されていないアプリも導入できるようにしています。このほか、Android Debug Bridge(ADB)でも認証なしでアプリをインストールできます。

GoogleがAndroidで安全なAPKサイドローディングを実現する「Advanced Flow」の詳細を発表 - GIGAZINE



開発者認証による情報登録は2026年3月から始まっており、既に数百万本のアプリが登録されているとのこと。

2026年6月には、認証を行うためのアプリ「Android Developer Verifier(パッケージ名: com.google.android.verifier)」がほぼ全てのAndroid端末に自動でインストールされます。

2026年7月には、パッケージ名がすでに登録済みかどうかを確認するAPI「Android Developer ID Status API」が提供されるほか、Android Developer Consoleにおける「限定配布アカウント」の早期アクセスも始まります。限定配布アカウントは、学生、趣味開発者、学習者向けに設計されており、公的な身分証明書や料金なしで最大20台のデバイスにアプリを共有できます。

2026年8月には、限定配布アカウントと、開発環境内から直接パッケージ名を登録および管理できるAPI「Android Developer Console API」を世界中で提供します。また、Advanced Flowも同じ時期に始まります。

2026年9月30日、7つのストアとブラジル、インドネシア、シンガポール、タイの4カ国で開発者認証の初期導入が始まります。

対象となるストアは以下の通り。これらストアからのインストール状況がシステムによって検証されます。

・Google Play

・HONOR App Market

・OPPO App Market

・Galaxy Store

・Palm Store

・V-Appstore

・GetApps

2027年には開発者認証が世界中へ拡大する予定です。



Googleは「ブラジル、インドネシア、シンガポール、タイでアプリを配布している場合は、9月の期限までに認証を完了してください。より安全なAndroidエコシステムの構築にご協力いただきありがとうございます。9月および2027年の世界展開に向けて、今後の更新情報にもご期待ください」と案内しました。