自閉スペクトラムの子の「自己決定力」の芽を育てるには、「いつも通り」な生活の基盤が大事!

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自閉スペクトラムの子は、本人は頑張っているにもかかわらず、うまくいかない経験を重ねやすく、不安や戸惑いを抱えながら毎日を過ごしています。こうした子どもの不安に寄り添い、特性にあったサポートをするための書籍『自閉スペクトラムの子の育て方のコツがわかる本』より、子どもたちが少しずつ「自信」を育み、「自己決定力」や「相談力」を身に着けるためのコツを、日常生活の具体的な場面を通してご紹介します。

生活の基盤となるルーティンをしっかりつくる

自閉スペクトラムの子は、日々のルーティンの中に安心を求めます。ですから、生活の中にルーティンをつくることはとても大切です。

とくに重要なのが、保育所や幼稚園に入園するまでの時期です。通園が始まるまでは、生活のペースをつくりにくく、朝寝坊や夜更かし、毎日違う場所へ外出するといったことが起こりがちです。

変更や行き当たりばったりの生活は、子どもにとって不安でしかありません。安心感を育むためにも、幼児期にベースとなるルーティンをしっかりつくりましょう。

■「いつも通り」を心がけ、信頼関係を育てる

同じ生活のパターンを好むように、日常の会話や対応も、できるだけ「いつも通り」を心がけましょう。サプライズや大きなリアクションはかえって不安を招きます。いつもと変わらない対応の積み重ねが信頼関係を育てます。

■見通しがもてるように予定を立てる

「〇時になったら出かける」「次はこの場所へ行く」といった見通しを立てましょう。見通しがあると、子どもは安心し、落ち着いて生活できます。

■予定変更のときこそ視覚情報を活用しよう

ルーティンのなかで、予定が変更になることもあるでしょう。そんなときは、状況がわかり次第、写真やイラスト、スマホなどの視覚情報を見せて、変更を伝えましょう。

休みの日も、できるだけペースを崩さない

幼児期は、とくに親の生活リズムの影響を大きく受けます。「早く寝なさい」と言っても、親が夜遅くまで起きていると、子どもも夜更かしの傾向が強くなります。

また、休日は朝寝坊で、昼近くまで寝ている、といった生活を続けていると、生活リズムが定まりません。

早寝早起きの目標を立てても、家族で続けるのは難しいのが現実です。生活リズムをつくるには、起きる時間を一定にするとよいでしょう。決まった時間に起きることで、子どもが眠くなる時間も決まってきます。

また、寝る時間がずれやすい子は、就寝前のルーティンでリズムをつくると、自然にベッドに向かいやすくなります。

■なぜ生活リズムが重要なの?

自閉スペクトラムの子は、興味のあることに集中すると、時間を忘れてのめり込んでしまいがちなため、生活リズムが乱れやすい傾向があります。親はその点に注意して、一定の生活リズムを保ちましょう。

■平日も休日もなるべく同じ時間に起きる

休日の寝坊はほどほどに。平日と休日の生活リズムが大きく変わると、ルーティンが崩れるだけでなく、体調不良の原因になります。起床時間のズレは1時間以内にとどめましょう。

■就寝前にルーティンをつくるとリズムが乱れにくい

就寝までの流れをルーティン化すると、スムーズなリズムがつくれます。音楽で行動をうながしたり、読み聞かせをーティンに入れるなどの工夫がポイントです。

■親の都合で昼寝時間をのばさない

車での移動中や、用事を片づけているときなど、子どもが昼寝をしていてくれると「助かる」というときはあるでしょう。

ただ、昼寝が長引くと、就寝時間もずれ込んでしまいます。「いつも通りの時間」にとどめるのが基本です。

【続きはこちら】自閉スペクトラムの子を育てるコツ――偏食・トイレ・いつもと様子ちがうとき