スポニチ

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 突然ですが読者の皆さん、大阪支部の井上といえば誰が浮かびます?G1、SGでグイグイと頭角を現してきた忠政(ただまさ)か、あるいは過去オール大阪でV実績がある一輝(かずき)か。既に引退されているレジェンドレーサー利明(としあき)氏も第12回オールスター(1985年、住之江)を制しており、オールドファンにはイメージが強いか。

 そんな中、少々地味ではあるが今回の主役、井上尚悟(しょうご、38)が近況、奮起している。7月からの適用勝率は5.03とデビューから27期目にして、ようやく5点台に到達。今期もここまで(15日現在)5.74と5点台をキープ、いや、今度は初A級へ連日奮闘している。

 「やっと5点台に上がることができました。エンジンもそこそこ出せるようになったし、レース自体もそこそこ展開が見えるようになってきました」

 元々レースは強気。特にカドを取った時は買いたくなる選手だ。

 住之江で開催されたアクアコンシェルジュカップ(5月23〜27日)ではメーカー機に初日から軽快な実戦足を披露した。

 「足はメチャメチャいいですよ。舟が向いてからの足が凄く良くて、後ろから前へ行く感じ。乗り心地さえ解消できれば強烈な足になると思います」

 その言葉通り強パワーに仕上げて予選を突破。さらに予選ラストの勝負駆けでは吉川喜継の前ヅケに見向きもせずカド4コースを選択。コンマ10のフルショットを決めると、スロー勢を一気にのみ込んだ。翌日の準優戦では3コースから豪快に握って2着を確保。なんと、これが待望の地元初優出だった。

 「やっとですね。いいエンジンだったので、ここでやらなきゃって思いで1マークは思い切り握った」

 優勝戦は格上の平田忠則がインから横綱相撲を見せて圧勝。尚悟に見せ場はなかったが、それでも今節の“敢闘賞”は間違いなくこの男だった。(柳川 哲也)