スポニチ

写真拡大

 俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は14日に第23話「さらば半兵衛」が放送される。前週は竹田城の“ほぼ無血開城”に成功した小一郎たちとは一転、無惨な戦場と化した播磨が生んだ秀吉率いる織田軍への大きな反発が描かれた。その中で強烈なインパクトを残したのが荒木村重(トータス松本)と信長(小栗旬)のシーン。石井さんが描いたのは…。

 前回の第22話は「播磨大誤算」。一度は播磨を手中に収めたかに見えた秀吉(池松壮亮)だったが、半兵衛(菅田将暉)の悪い予感が的中。服属したはずの国衆たちが反旗を翻し、呼応して毛利・宇喜多も挙兵する。しかも折悪く半兵衛の体調が悪化し、秀吉は味方を見捨てて撤退することに。自責の念にさいなまれる秀吉は、ある夜、足を踏み外して頭を打ち、なんと記憶をなくしてしまった!小一郎(仲野太賀)は、秀吉の記憶を取り戻そうと手を尽くすが…という展開だった。

 史実上「信長を裏切った男」として名高い松永久秀と荒木村重。今作の村重がどういった展開で謀反を起こすのか注目を集めていたが…。

 土産の饅頭を手に安土城を訪れた村重に信長は疑いの目を向け、饅頭の毒見をさせる。そしてブラック信長は、刀で饅頭を突き刺し次々と村重の口に…。震え上がりながら頬張り続け、何とか潔白を証明し有岡城に戻った村重。「もうとんだ濡れ衣じゃったわ!もう一生饅頭など見とうもないわ!」と妻・だし(山谷花純)に膝枕をしてもらい甘えた。だが、だしは冷静に「これまであなた様がなされてきたことを思えば、信じてもらえずともいたし方ありません」とピシャリ。「わしは、そなたとこうしておられればそれでよいのじゃ。上様を裏切る気など毛頭ないのに…」「生き残るにはそれしかなかったんじゃ」と子供のように反論する姿は、謀反という言葉からは程遠い姿だった。

 だが、城に高山右近(市川知宏)と中川清秀(すがおゆうじ)が毛利の外交僧である安国寺恵瓊(立川談春)を連れてきて何やら厳しい表情。それを見た村重は「これは一体どういうことじゃ。まさか…通じとったのはおまえらか…わしは何も聞かん。何も知らんぞ!」と何かを察し、拒絶した。

 その姿を見た外交僧・安国寺を不敵な笑みを浮かべ言った。

 「どうやらご迷惑じゃったようじゃな。すぐに退散いたします。ただ、織田信長という男は、一度疑いをかけた者をやすやすと許すようなお方であろうか?誤解されねばよいがのう」

 楊貴妃のような美女だったという妻、刀饅頭の逸話のアレンジ、そして切り捨てられた上月城の尼子勝久(渡邉蒼)の悲劇に加えて、円教寺の柱に刻まれた羽柴小一郎の文字と秀吉の記憶喪失エピソード。目まぐるしく物語が展開する中、衝撃のラストが訪れる。

 「荒木村重様、謀反にござりまする!」。そして次回予告ではサブタイトルでも示された「さらば半兵衛」を思わせる映像が流れた。官兵衛が裏切ったという噂(倉悠貴)、信長による非情命令、困惑の秀吉と小一郎、そして幼い命を救う策を提案した半兵衛は…怒とうの展開は止まらない。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり5年目。