【医師が教える】「買ってはいけないサプリメント」ワースト3
ドラッグストアや通販で手軽に買えるサプリメント。健康のためと思って続けているが、そのサプリが本当に信頼できるものかどうか、確認したことはあるか。医師の立場から見ると、サプリ選びには意外な落とし穴がある。
東京農業大学で栄養について長年研究し、医師としても活動する田中越郎氏の著書『医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』からヒントを探る。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)
「サプリ」と「医薬品」は、まったく別物だ
ビタミンCやビタミンDのサプリを毎日飲んでいる人は多い。
しかし「サプリ」と「医薬品のビタミン剤」の違いを、意識したことがある人は少ないかもしれない。
この二つは、製造過程の厳しさがまったく異なる。
医薬品は製造上のさまざまな基準をクリアしている。
一方でサプリメントは食品扱いであり、品質管理の基準が医薬品ほど厳しくない。
同じ「ビタミン剤」という名前でも、中身の信頼性は大きく異なる可能性がある。
医師が「買わない方がいい」と言うサプリがある
医薬品とサプリとでは、その製造過程の厳しさがまったく違います。
医薬品は製造上のさまざまな基準をクリアしています。通販でしか手に入らないようなビタミンサプリは、私は買わない方がいいと思います。
精力増強やED用のサプリも自分では買わない方が無難です。病院に行けばちゃんとしたED薬を処方してくれます。
また、やせるとか筋肉増強のサプリは絶対に買ってはいけません。
――『医者が教える栄養学的に正しい最高の食事術』(田中越郎 著)より
著者が特に注意を促すのは、次の3種類だ。
まず通販でしか手に入らないビタミンサプリ。
品質管理の実態が不透明なものが多く、ドラッグストアで購入できる医薬品のビタミン剤を選ぶ方が安心だ。
次に精力増強・ED用のサプリ。
こうした症状が気になるなら、自己判断でサプリを試すより、病院で適切な薬を処方してもらう方が、安全で効果的だ。
そして著者が「絶対に買ってはいけない」と言い切るのが、やせる・筋肉増強をうたうサプリだ。
効果の根拠が不明確なものが多いうえ、成分によっては健康被害につながるリスクもある。
「効果がありそう」という印象だけで購入することは、特に避けてほしい。
サプリより先に、食事と医療機関を
サプリメントは食事の代わりにはならない。
著者が一貫して伝えるのは、栄養は基本的に食事から摂ることが大原則だということだ。
サプリはあくまで補助であり、万能薬ではない。
何か気になる症状があるなら、サプリで自己解決しようとする前に、まずかかりつけ医に相談することをお勧めしたい。
ビタミン不足が心配なら、まず食事内容を見直し、それでも必要であればドラッグストアの医薬品を選ぶ――その順番を守るだけで、無駄な出費とリスクを大幅に減らせる。
今飲んでいるサプリがあるなら、それが「医薬品」か「食品(サプリ)」かを一度だけ確認することだけでいい。
(本記事は、書籍『医者が教える 栄養学的に正しい最高の食事術』をもとに作成しました。本記事は、医師による診断や治療の代わりとなるものではありません。健康状態に不安がある場合は、必ず専門の医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。)
