FOMARE、日本武道館で証明したライブハウスバンドの矜持、新たなスタートライン

最初のMCパートでは、アマダが「FOMARE、ライブハウスバンドじゃないですか。いつもは俺らが(ステージの)上から下に歌う。逆に今日は、俺たちが、2階にも3階にも響かせようと思っています」と語った。続けて、結成2〜3年目の頃に、カマタが、武道館でFOMAREがライブをする夢を見た、というエピソードを振り返り、マイクを託されたカマタが「夢の舞台ですよ!」と高らかに叫ぶと、熱く温かな拍手が会場全体から送られた。アマダは、「モッシュ、ダイブできないけど、いつもどおりライブハウスのバンドを、ただただ武道館で観れてるみたいな日にしたいと思うので、最後までよろしくお願いします!」と呼びかけ、「夢から覚めても」からライブが再開する。ひときわ大きなリアクションが起きたのが、「お久しぶりにこの曲を聴いてください」という前置きを経て披露された「恋をする自分が好きなだけだと思う」だった。切実な感傷をおおらかに包み込むような歌のメロディとサウンド、優しく寄り添うような一つひとつの言葉。きっと多くの観客が、この曲に支えられ、救われてきたのだろうと想像できた。中盤のハイライトを担ったのが、3曲続けて披露されたバラード「長い髪」「2016」「アルバ」。アマダが「長い髪」を歌う前に「武道館なんで、しっかり聴かせる曲を」と告げていたことが象徴的なように、彼らのバンドサウンドの広大なスケール、アマダの歌の長大な射程が遺憾無く発揮された時間になった。昨年9月にGメッセ群馬のフリーライブを観た時にも感じたが、彼らは日に日に大きな会場がとてもよく似合うバンドになっていっていると強く思う。

アマダシンスケ(Vo・B)

カマタリョウガ(G・Cho)
花火の映像演出によってエモーショナルに彩られた「花火散って、君がちょっと遠くなる」。青と緑のレーザーがけたたましく飛び交う中で披露された「Can't help myself」。武道館公演ならではの演出が光る楽曲を続けて披露した後、アマダは、SNSで「武道館に連れてきてくれてありがとう」というファンのコメントを見つけたことを伝えつつ、むしろ逆に、ファンに対して「マジで連れてきてくれてありがとうございます!」と感謝を告げた。「みんながいて、僕たちFOMAREがいる。この関係性を続けていきたい」「今ここにいてくれる一人ひとりと、長い付き合いを続けていきたいと思っています。これから先も群馬のFOMAREを愛してください、よろしくお願いします!」そのように万感の想いを伝えた後、ここからライブはクライマックスへ突入。「優しさでありますように」「over」、そして、「Grey」では観客の怒涛のコールが、「Frozen」では全身全霊の大合唱が重なる。「愛する人」では、観客が隣同士で肩を組みながらめいっぱい声を重ね、その眩い光景を前にしたアマダが「僕たちを繋ぐ日本武道館!」と歌詞を替えて叫ぶ。本編ラストの「ルー・ティーン」では銀テープが鮮やかに放出。
アンコールでは、レゲエナンバー「One Day」、そして、アマダいわく"群馬の歌"である「夕暮れ」を披露。この日を通して何度も更新されてきたはずのピークを最後に再び更新するような弩級の大合唱。圧巻のフィニッシュだった。ライブハウスバンドとしての矜持を、一人ひとりの観客と共に武道館に深々と刻んでみせたこの一夜は、FOMAREにとってゴールではなく、新しいスタートラインになるはず。武道館という一つの夢を叶えた彼らは、ここからまた新たに走り続けていく。

セットリスト
1. Lani
2. Continue
3. 風
4. 5cm
5. 君と夜明け
6. SONG
7. 夢から覚めても
8. 80%
9. 恋をする自分が好きなだけだと思う
10. 余韻
11. かぼちゃ列車
12. 長い髪
13. 2016
14. アルバ
15. wave
16. 花火散って、君がちょっと遠くなる
17. stay with me
18. Can't help myself
19. 優しさでありますように
20. over
21. Grey
22. Frozen
23. 愛する人
24. ルー・ティーン
EN1. One Day
EN2. 夕暮れ
<ライブ情報>
FOMARE大陸
2026年10月12日 (月・祝) Gメッセ群馬
11:30open / 12:30start
料金:オールスタンディング \9,800 (税込)
※詳細後日発表
