タイトルを防衛し、ファンの声援に応える矢吹正道(撮影・坂部計介)

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 「ボクシング・IBF世界フライ級タイトルマッチ」(6日、愛知県国際展示場)

 元世界3階級王者の亀田興毅氏(39)がプロモーターを務める「3150FIGHT10」のメインイベントで、王者の矢吹正道(33)=緑=が3−0の大差判定で同級3位のレネ・カリスト(31)=メキシコ=を退け、2度目の防衛に成功した。試合前には主催者の資金繰り悪化により開催中止の危機もあったが、騒動に動じることなく、初回に2度のダウンを奪い、ベルトを守った。セミファイナルの10回戦はジョンリール・カシメロ(37)=フィリピン=が、衝撃の4回42秒TKOでルイス・ネリ(31)=メキシコ=に圧勝した。

 大差判定でベルトを守った矢吹に笑顔はなかった。「内容が最悪。初回の結果が良くて、当たれば倒せるという考えで空回りした」。初回に2度ダウンを奪ったが、仕留めきれず連続KO勝利は6でストップした。

 試合直前の5月、主催者の資金繰り悪化により開催中止の危機がささやかれた。「応援してくれる人がいる限り延期(の選択肢)はない」と自身のファイトマネーなしでも開催を望み、騒動に対する動揺も一切見せなかった。

 試合後にはアンダーカードで世界王座復帰を果たしたIBF世界スーパーフライ級王者のアンドルー・モロニー(オーストラリア)が祝福に訪れた。3階級制覇も掲げる矢吹にとって新たな標的の一人と、ベルトを肩に撮影に応じた。「ベルトが欲しいというより、チャンピオンと戦いたい」。目指す高みはまだ先にある。