メキシコ・モンテレイでの事前キャンプから本格的にトレーニングに合流した。日本代表MF鈴木唯人(フライブルク)は右鎖骨骨折からの回復をアピール。「フィジカル的には100%だと思う。あとは中に入って、ボールの感覚とか試合の流れ的なことはあると思う。だけど、それも一週間も一緒に練習すれば問題はない」と力を込めた。

 北中米ワールドカップメンバー発表直前に怪我をした。5月3日のブンデスリーガ第32節・ボルフスブルク戦で相手選手と接触して右鎖骨を骨折。だが、その日のうちに手術を受け、本大会までの回復を目指した。

 今月2日からモンテレイに入り、3日の活動初日、そして今日の活動2日目と練習を消化。「メキシコに入って、6月からフル合流できるという話だった。それまではチームに止められていた」。治療にあたって言われていたことは「普段どおり過ごせ」。回復途中で起きる体の反応にも「特別気にしないでやることが一番」と、必要以上に日常の動きを制限することはなかったという。

 改めて、怪我をしたメンバー発表12日前を振り返る。「なんせ怪我したタイミングもタイミングだった」。その結果、自身の活躍で優勝に王手をかけたUEFAヨーロッパリーグ決勝には出場できず。0-3の敗戦をピッチ外から見届けた。

「いろいろ大事な試合が待っていたなかで怪我をした」。そう悔しさをのぞかせる鈴木だが、「でも逆にある意味、このW杯に照準を合わせられる」とポジティブにも捉える。

「すごくウズウズしているというか、やりたい気持ちは散々(あった)。でも、やるべきことをやってしっかり焦らずにやっていくしかない。準備をしたらいいことが起きるかなと思っている」

 対外試合で実戦感覚を確かめることができないまま、14日にはグループリーグ初戦を迎える。それでも鈴木は「(不安は)特別ない」と断言。ぶっつけ本番にも「それは選手であれば当然です」と言い切った。

(取材・文 石川祐介)