トランプ氏=AP

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 【ワシントン=阿部真司、カイロ=溝田拓士】米国のトランプ大統領は1日、自身のSNSで、イスラエルとレバノンの親イラン勢力ヒズボラが互いに攻撃を停止することで合意したと説明した。

 トランプ氏は対イラン交渉の継続に自信を示すが、イスラエルは条件次第で軍事行動を継続する姿勢を示しており、交渉の先行きは見通せない。

 イスラエルがレバノンに攻撃を繰り返していることを受け、イランの主要通信社タスニム通信は1日、イラン政府が米国との戦闘終結に向けた「覚書」を巡る交渉を停止すると報じた。

 トランプ氏はこの後、イスラエルの軍事行動が交渉の妨げになっていると判断し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を実施。米CNNによると、レバノンへの攻撃はイスラエルをさらに孤立させる可能性があると警告して、攻撃抑制を迫った。

 トランプ氏は会談後の投稿で、イスラエルがレバノンの首都ベイルートに「部隊を派遣しないことを確認した」と強調した。仲介者を通じてヒズボラとも協議し、イスラエルとヒズボラの双方が攻撃しないことに同意したと主張した。ロイター通信などによると、米大統領がヒズボラとやり取りを交わすのは極めて異例だという。

 トランプ氏は米ABCニュースに対して、具体的な根拠を示さずに「今後1週間」で覚書に合意する可能性があると主張した。

 ただ、イランが応じるかは不透明だ。イラン政府は、イスラエルがレバノンとパレスチナ自治区ガザでの軍事行動を即時停止し、レバノンから軍を撤収させるまで「仲介者を通じた(米側との)文書のやりとり」を中断すると主張している。イランのモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長は2日、「(イスラエルの)攻撃が続けば直接対決に臨む」とSNSに投稿した。

 ネタニヤフ氏もトランプ氏との会談後の声明で、「ヒズボラが攻撃をやめなければベイルートを攻撃する」と警告し、レバノン南部での作戦も継続すると言及した。イスラエルのレバノン南部占領に反発するヒズボラはトランプ氏の声明後も攻撃を続けている。