Jリーグでの躍動を経て、日本代表として北中米ワールドカップを戦う。GK早川友基(鹿島)は2日目の国内練習を終え、「ここに来ると色んなものを吸収できる。刺激をたくさんもらえる」と充実感を口にした。

 早川は練習で味方のシュートを果敢にストップ。海外で活躍するチームメイトからは「自分ももっともっとやらなきゃという思いにさせてくれる」と刺激を受けたようだ。

「コンディションはいい。あとは今の代表のレベル感にもっともっとアジャストしていかなきゃいけない」(早川)。今季のJ1百年構想リーグEASTでは10度のクリーンシートを達成し、EAST首位確定に貢献。昨季のJ1優勝にも寄与したMVPは「自チームで去年そういう経験をしてきた。それをチームに還元したい」と自身の役割にも力を込めた。

 歳が近いGKチームの絆は深い。GK鈴木彩艶(パルマ/23)、GK大迫敬介(広島/26)との関係性に、早川は「バチバチやり合うのは嫌いじゃないけど、性格上そんなにやらない」と和を重んじる。「彩艶もサコも、それぞれいいものを持っている。色んなことを喋ることで自分の成長にもつながるし、彼らの成長にもつながればと思う」。誰が出てもそん色ないGKチームとして、切磋琢磨を続けている。

 日本代表に加わったレジェンドには感謝。元キャプテンDF吉田麻也の招集には「今までの経験をいろいろ話してくれる」とその立ち振る舞いを説く。「持っているものをすべて自分たちに還元してくれていると感じるし、プレーでもやっぱり麻也さんがあれだけ熱く戦っていたら、自分たちもやらなきゃという思いになる。それをピッチ内外で見せてくれる、本当にすばらしい存在」。31日のアイスランド戦までの限定的な参加とはいえ、その背中から学ぶものは多いようだ。

 また、コーチとして加わった中村俊輔氏には特別な感情があった。横浜F・マリノスのプライマリーに所属していた早川は「おれが小学生のときにずっと面倒を見てもらっていた」と横浜FMでプレーしていた俊輔コーチとの秘話を語る。20歳差の“兄貴分”とは「グラウンドで一緒にボールを蹴っていた。ずっと覚えてくれていて、仲良くさせてもらっている」と、その意外な関係性を明かした。

(取材・文 石川祐介)