一般社団法人リーマンサットスペーシズは2026年5月26日、同法人が運営する民間宇宙開発団体「リーマンサット・プロジェクト」で自主開発中の超小型衛星「RSP-P00」について、英国グラスゴーに本拠を置くAlba Orbitalと打ち上げサービス契約を締結したと発表しました。


RSP-P00は2028年上半期に、SpaceX(スペースX)のFalcon 9(ファルコン9)ロケットによる相乗りミッションで打ち上げられ、低軌道(LEO)へ投入される予定です。


わずか5cmの極小サイズ「PocketQube」

RSP-P00は「PocketQube(ポケットキューブ)」と呼ばれる規格の衛星です。1辺わずか5cmの立方体で、質量は250g以下。一般的なCubeSatの1Uサイズ(10cm角)と比較すると、体積はわずか8分の1という超小型サイズです。同プロジェクトにとって初のPocketQube規格への挑戦であり、オープンソースでの開発が進められています。


軌道上での衛星放出には、Alba Orbitalが開発したPocketQube専用の放出機構「AlbaPod」が使用される予定です。Alba OrbitalはPocketQube分野で豊富な打ち上げ実績を持ち、2026年4月時点で11ミッション・累計62機の軌道投入を達成しています。


【▲ リーマンサット・プロジェクトが開発中のPocketQube規格超小型衛星「RSP-P00」(Credit: リーマンサットスペーシズ)】

6つのアマチュア無線ミッションと「宇宙ポスト」

RSP-P00には、通信に437MHz帯(UHF)を使用した6つのアマチュア無線ミッションが搭載され、世界中のアマチュア無線家が参加できる設計となっています。


主なミッションとして、AX.25パケット通信の折り返し実験、APRSデジピータによる位置情報や短文メッセージの中継、SSDV(Slow Scan Digital Video)による軌道上撮影画像の地上伝送、オープンソース音声コーデックCodec2を使ったデジタル音声中継、交信証明(QSLカード)の自動発行が行われます。さらに、歴代の衛星にも搭載されてきた、みんなの願いごとを届ける「宇宙ポスト」も搭載されます。


歴代衛星が繋いできたバトン

リーマンサット・プロジェクトはこれまで、CubeSat規格の衛星3機を宇宙に送り出してきました。2018年9月に打ち上げられ、同年10月にISS(国際宇宙ステーション)の「きぼう」日本実験棟から放出された初号機「RSP-00」をはじめ、2021年にはアームで衛星の「自撮り」を行う「RSP-01」、2025年9月には作曲衛星「RSP-03(ハモるん)」の放出を成功させています。


また、これまでのミッションを通じて累計7万5150通のお願いごとを宇宙に届けるなど、超小型衛星を通じた独自の民間宇宙開発を次々と形にしています。


 


文・編集/sorae編集部


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