速球に対応する“眼”の使い方を改善するドリルとは(写真はイメージ)

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野口信吾氏が推奨…速球や鋭い打球への対応力を上げる“遠近ピント合わせ”

 相手投手の速球に「振り遅れる」、守備で速い打球に「対応できない」と悩む選手は少なくないだろう。原因は“眼の使い方”にあるかもしれない。スポーツビジョントレーナーとしてアマチュアからプロ野球選手まで幅広くサポートする野口信吾さんは、改善策として「両眼のピント合わせドリル」を紹介している。

 野球は打撃も守備も、手前に迫ってくるボールに対応しなければならない。両眼で距離感を合わせることが必要になる。遠くから近くに焦点を合わせる際、眼球は中央へ寄る。野口さんによれば、この動きがスムーズでないと眼球運動が追いつかず、打撃では迫ってくる投球に対して詰まることが多いという。

 眼球の動きを鍛えるやり方は、足を肩幅に広げて立つ。片方の腕を伸ばし、もう片方の腕を眼の近くに置き、どちらの手も親指側を上にして親指を伸ばす。指は両眼の中心、眼と同じ高さで地面と平行に構える。メトロノームのアプリを使用し、1分間に60拍(1秒間に1回)のテンポで前後にセットした親指を交互に見る。最初は難しいかもしれないが、近くにセットした指をできるだけ眼に近づけるよう努める。

 顔を前に出して「覗き込むような状態」にならないように注意したい。首に力を入れず、眼と親指は常に同じ高さを保つ。適正な姿勢を取れているか、指導者や保護者は横や正面方向からチェックするのがいいだろう。

 正面での動作がある程度できるようになったら、実際の打席と同じ体勢で行うのも有効だ。打撃は左打者なら顔を右、右打者なら左に向けて投球に対応するからだ。前後のピントを迅速に合わせられるようになれば、速球への対応力は高まっていくはずだ。(First-Pitch編集部)