◆米大リーグ レッドソックス―ツインズ(24日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手(32)が24日(日本時間25日)、本拠地・ツインズ戦に「5番・指名打者」でスタメン出場し、待望の今季1号を放った。今季のチーム52試合目、出場36試合目、107打席目での初アーチとなった。本塁打は公式戦最終戦となった昨年9月28日のタイガース戦以来、238日ぶり。

 0―1で1点を追う2回先頭の1打席目。カウント1―2から先発右腕・オバーの4球目だった。内角低めの難しい83・4マイル(約134・2キキロ)チェンジアップをはじき返すと、右翼ポール際へ打球速度108・6マイル(約174・8キロ)、打球角度24度、飛距離393フィート(約120メートル)で、雨が降っている中でのアーチとなった。

 ダイヤモンドを回ってダグアウトに戻ると、球団マスコット「ウォーリー」の被り物を被って、ナインからハイタッチで祝福された。ラジオの実況中継は「サヨナラ〜、レッドソックスが霧雨の中、同点に追いつきました」と絶叫。2013年のレ軍世界一メンバーのミドルブルックス解説者は「見送ればボールかもしれませんが、マサがゴルフスイングで持っていきました。十分な飛距離です」と伝えた。

 この日は午前中から終日、雨の悪天候。大リーグ機構に委ねられた決断の中で、試合を決行。吉田は先発起用の期待に、第1打席で応えてみせた。

 今季は外野の戦力が充実していることから、この日でチームは52試合目だが、出場は36試合目。スタメン出場は23試合目と出場機会は限られている。チームは4月にコーラ監督が解任されるなど借金生活が続き、状態が決していいとは言えないが、吉田は開幕から16打席連続無安打と出遅れ、厳しい立場になっていた。それでも外野手のアンソニーが右手首を痛めて負傷者リスト(IL)に入ったことで、吉田にはチャンスは巡ってきた形にもなって出場機会は徐々に増え、ようやく今季初本塁打が出た。

 吉田が本塁打を放つのは、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドの7日韓国戦、8日オーストラリア戦(ともに東京ドーム)で放って以来約2か月半ぶり。これまでのメジャー3年間は15、10、4本塁打を放ってきた吉田が、メジャー通算30号となるアーチを描いた。