中東情勢にも負けない!亡き夫の味守る大盛り食堂の奮闘
中東情勢の緊迫が続く中、エブリイでは県内への影響をシリーズでお伝えしています。
鶏肉やタマゴなど食材価格の高止まりが続いています。唐揚げやオムライスの大盛りで人気を集める富山市の食堂も、仕入れ価格の上昇に苦悩しています。店を守ろうと奮闘する姿を取材しました。
「いらっしゃいませ!どうぞ!」
富山市大沢野地域にある「大衆食堂 島田」。1978年に創業し、地元の人たちに愛されてきた食堂です。この店で客のおよそ8割が注文する圧倒的な人気メニューが「オムライス」。
「このボリュームを見てください。私の顔と比べてもこの通り、まさに超特大です」
こちらは特大サイズのオムライス。並盛でも600グラムと十分大きいのですが、超特大はその3倍。1.8キロもあります。
使う食材は、豚肉・タマネギ・ピーマン、それにご飯とたっぷりのケチャップ。このケチャップライスを新鮮な卵で包みます。昔ながらの素朴な味わいと圧倒的なボリュームが、長年ファンを惹きつけてやみません。
店内の客
「(お気に入りのメニューは)オムライスと唐揚げ」
「もう最強ですね。こんなオムライス食べたことない」
「おいしいです」
「素朴な味というか、昔からのオムライスというか」
多くの人を笑顔にする島田食堂。島田美和子さんの夫・淳次さんは、長年フライパンを振り続けてきましたが、去年7月に他界しました。現在は娘の明日香さんたちと暖簾を守っています。
島田美和子さん
「お父さんの意志を継いでやっていきたいなと思って」
「大変です。私はあんまり大変じゃないんですがフライパン振ってる娘が一番大変だと思いますけども」
伝統の味を守りたいと考える島田さん。しかし物価高と中東情勢が、店の経営を激しく揺さぶっています。
島田美和子さん
「オムライスに欠かせないタマネギ・豚肉が結構上がってますね」
「(タマネギは20キロあたり)4000円から8500円まで」
原材料費は今年2月と比べて、オムライスだけでも1か月あたりおよそ8万円増えたほか、唐揚げについてもおよそ5万円高くなっているといいます。中東情勢の影響で包装資材や飼料の価格も上昇し、鶏肉や卵の高値に拍車をかけています。またこの食堂では、テークアウトに使っている容器も今年初めと比べて1.5倍に値上がりしました。店は今年1月に値上げしていて、それ以降の中東情勢などによるコスト増は価格に反映せずに踏ん張っています。
島田美和子さん
「でも味落とすわけにもいかんもんで、どうにか頑張ってやってます」
味を守り、少しでもコストを抑えようと試行錯誤が続きます。
亡き夫の味と、待ってくれる客の笑顔のため、島田さんは前を向き奮闘を続けます。
島田美和子さん
「うん、お客さんに喜んでもらえれば」
「毎日たくさんお客様みえていただいてるもんで、感謝しています」
