《裸で命乞いをする女性を暴行し、最後は銃で…》ハマスの大規模攻撃の生存者が明かす現場の惨状「笑い声が聞こえた、楽しむために行われた」
各国の思惑が絡み合い、混迷を深める中東情勢。パレスチナ・ガザ地区の和平に向けて大きな論点となっているのが、同地区を実効支配するイスラム組織ハマスの処遇だ。
【写真】ハマスの襲撃を受けて亡くなったシャニさん。他、襲撃された「音楽フェス」の惨状をとらえた動画の場面なども
ハマスは2023年10月7日、イスラエル南部に大規模な越境攻撃を仕掛けた。この奇襲によって約1200人が命を落とし、251人が人質に取られたとされている。攻撃対象の音楽フェスに参加していたドイツ系イスラエル人女性、シャニ・ルークさん(享年22)が半裸の状態で戦闘員に連行される様子など、ショッキングな瞬間をとらえた写真や動画は世界中を震撼させた。
民間人に対する性暴力への国際的な批判が高まるなか、5月上旬、イスラエルの非営利団体「ハマスによる女性と子供に対する犯罪」による調査結果が発表され、悪行の全貌が明らかになった。全国紙の国際部記者が解説する。
「『ニューヨーク・ポスト』などの海外メディアが調査結果について報じています。2年間にわたる調査で、400人を超える目撃者への聞き取りなどが行われたといいます。
ハマスの戦闘員らは、裸で命乞いをする女性たちを楽しげに暴行したようです。音楽フェスの生存者のひとりは、『笑い声が聞こえた。冗談も飛び交っていた。それは楽しむために行われた』と証言しています。
『一般的に理解されているような性暴行ではない。"普通の性暴行"がどういうものかわからないが、目撃したのは、それとは違った』という言葉からも、生き地獄とも言うべき現場の惨状が伝わってきます」
この生存者は、恐ろしい悲鳴を耳にしたという。
「『彼女の悲鳴からして、おそらく怪我をしていたのだろう……。その悲鳴は、どこでも聞いたことがないようなものだった。沈黙と悲鳴の間、苦痛と死にたいという気持ちの間にあるようなものだった』と回想しています。
また、被害女性はひとりの男の相手をさせられた後、『次の人へ』と命じられて、最後は銃で撃たれたそうです」
調査結果が発表されたのと同時期の5月11日、イスラエル国会は、ハマスの戦闘員たちを裁く特別軍事法廷を設置する法案を可決した。数百人の戦闘員がイスラエルの拘束下にあるとみられ、死刑が言い渡される可能性もあるようだ。
一方で、アメリカが主導するガザの暫定統治機関「平和評議会」のニコライ・ムラデノフ上級代表が"ハマスが武装解除に応じるなら、政党としての活動を認める余地がある"との認識を示したとの報道もある。前出のジャーナリストが語る。
「イスラエル側も民間人を巻き込んだ空爆で大量の死者を出し、国際社会から厳しく批判されています。どちらか一方だけを悪と断定できないからこそ、この問題は難しい。ひとつひとつの情報を冷静に吟味した上で、我々にできることを考えないといけません」
1日も早く平和が訪れてほしい。
