在宅医療を始めたいときは「どこ」に相談する?多職種連携のサポート体制と始め方【医師解説】

在宅医療では、医師だけでなく、多くの職種が関わりながら患者さんを支えています。多職種が連携することで、より質の高い医療を提供することが可能になります。そこで、在宅医療の現場で具体的にどのような連携がおこなわれているのか、多職種が関わることでどのようなメリットがあるのかなどについて、ハーモニークリニックの中井 秀一先生に解説してもらいました。

監修医師:
中井 秀一(ハーモニークリニック)

福島県立医科大学医学部卒業。その後、自治医科大学附属さいたま医療センターで初期研修を受け、自治医科大学附属病院でプライマリ・ケアと家庭医療学を学ぶ。2020年、医療法人明医研 ハーモニークリニックの院長となる。日本プライマリ・ケア連合学会新・家庭医療専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本専門医機構認定総合診療専門医、日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医。現在、日本プライマリ・ケア連合学会埼玉県支部支部長も務める。

編集部

多職種連携に課題はありますか?

中井先生

多職種が関わることで、ときに情報共有の難しさや、役割の調整、それぞれの職種のバックグラウンド、個々の価値観などから方針の統一などが課題になることがあります。チーム医療の強みを最大限に発揮するためには、多職種がそれぞれの専門性を尊重しながら対話し、合意を得ながら協力する意識を持つことが重要です。そして何より大切なのは、利用者さん、患者さんを中心に考えることです。

編集部

在宅医療を受けたい場合は、どうすればよいですか?

中井先生

まずはかかりつけ医や在宅医療を提供しているクリニックに相談するのがよいでしょう。また、地域包括支援センターなどでも在宅医療の相談が可能です。

編集部

最後に読者へのメッセージをお願いします。

中井先生

最近では在宅医療も施設入所者の増加で、訪問施設、複数の訪問看護、介護ステーション、保険薬局と連携するケースも増えており、多施設・多職種連携が重要になっています。利用者中心を常に忘れず、ほかの職種、施設事情も意識しながら地域一丸となって利用者を支えていくことが求められます。当面在宅医療のニーズは増えると予想されますので、教育、人材育成も責務と考えます。早いうちから多職種連携も教育することで、これから先安心できる在宅医療多職種連携が展開されていくことでしょう。

※この記事はメディカルドックにて<多職種連携、チーム医療で患者に寄り添う「在宅医療」とは?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。